大河ドラマ「軍師官兵衛」の7~9話の感想です。
第7回 「決断のとき」
あらすじ
信長の勢力が増しつづけて、西からは毛利の脅威が迫っている情勢の播磨です。毛利の使いの安国寺恵瓊がやってきたりもしました。
官兵衛は信長方に付くように、主君の小寺政職(片岡鶴太郎)に進言して一旦は受け入れられるものの、串橋左京進(金子ノブアキ)らの働きで毛利方へつくと心変わりしてしまいます。大評定で、官兵衛が信長方に付くことをあらためて進言。その勢いに気圧されてか政職も織田方に付く事と決めるのでした。
感想
ここら辺にくると、小寺家の中での官兵衛の立ち位置が随分と上になっているのがわかりますね。
もちろん、先見の明があった官兵衛だからというのはありますが、織田方についた事により、信長や秀吉との結びつきが出来ます。
この頃は、秀吉の下で働くというのは考えていなかったんでしょうが、後々の事を考えると大きな転機だったという事です。
第8回 「秀吉という男」
あらすじ
小寺家の使者として、岐阜城にて信長に謁見する事になった官兵衛。自らの持論を信長に進言するのだが、これが信長の考えと一致していたという事もあり、名刀「圧切」を譲り受けるのだった。
そして、播磨攻めの大将として秀吉(竹中直人)が選ばれ、官兵衛との交流が始まります。
一方、姫路城では、黒田家で預かる事になった子供・又兵衛(のちの後藤又兵衛)と松寿丸(のちの黒田長政)との間で一悶着あります。
官兵衛は長浜城にて、もてなしを受ける。母里太兵衛を秀吉の家来にと勧誘を受けるが、きっぱりと断った。
小寺家では、またもや政職が毛利につくと心変わりをするが、光(中谷美紀)やお紺(高岡早紀)の動きもあって、織田方につくと落ち着いた。
感想
ついに、官兵衛が信長と対面という重要な回です。そして、秀吉との交流が本格的に始まる回ともなりました。
このときに、すでに石田三成も登場していて、官兵衛と会っています。
もちろん大丈夫とわかっていても、信長と対面する人の緊張感はすごいものがありますね。信長が刀をもって近づいてきたら、さすがに驚きます。
竹中直人が以前に大河で秀吉をやっていたときの名セリフ「心配御無用!」が出ましたね。
第9回 「官兵衛試される」
あらすじ
官兵衛をいたく気に入った秀吉だったが、竹中半兵衛(谷原章介)は官兵衛を試してみてもよいですかなと、官兵衛を試す事になりました。
半兵衛は、半ば挑発するように、官兵衛に播磨をまとめられるのかと問い詰めます。官兵衛は、小寺、別所、赤松の三家を信長に謁見させるという約束をします。
主君の、政職は赤松、別所が行くのならと渋々了解する。別所長政は、まだ若かった事もあり、書状で先手をうって見事に陥落。かつての仇敵である赤松家も説き伏せて、織田信長への謁見の下地が出来ました。
ところが、政職がまた駄々をこねるように、播磨からは出ないといい初めて、官兵衛らも困り果ててしまいます。そこに、荒木村重(田中哲司)が軍勢を引き連れてやってくると、政職もおそれをなしたか信長の元へ行く事を決めます。
村重の来たのは、半兵衛の助言があっての事のようです。政職が渋っているのは、半兵衛のもとに届いてたようです。
そして、いよいよ小寺政職、別所長政、赤松広秀の3人が信長に謁見する。政職のしどろもどろの口上に信長はあっさりと「あいわかった」と場を離れてしまったが、官兵衛の事は買っていたようだ。
半兵衛からすれば、情けない小寺についている官兵衛がこころもとなくも見えたようだが、官兵衛はあくまでも小寺家に仕えるという事に変わりはなかった。
ここで、一段落ついたかと思えたが、突如毛利の水軍が攻め寄せてくるという報が入る。
感想
かつて戦いを繰り広げていた赤松家を説き伏せて、別所家、小寺家の3人が信長に謁見するという回となりました。
それにしても、小寺政職の役回りは、どことなく頼りない主君というものなのでしょうね。小寺政職に比べて、黒田官兵衛の器量があきらかに上回ってしまっているというのを印象づける回となりました。
史実では、官兵衛が有岡城で村重に幽閉されている間に、政職は信長に離反する訳ですが、物語ではどう描かれるのでしょうか!?
次回は、いよいよ毛利が攻めてくるという回になります。官兵衛の力量が推し量られるという回になりそうです。