パンスターズ彗星と同様に、非常に明るい肉眼でも確認できるかもと期待されていたのがアイソン彗星です。
国立天文台 | アイソン彗星
近日点通過時(太陽に最接近するとき)の太陽の中心からの距離(近日点距離)が0.01247天文単位(約190万キロメートル)と求められていて(MPEC 2013-L39 による)、太陽に極端に近づく軌道 ...
今月下旬から太陽に近づき戻ってくるのが12月になってからの予定でした。28日頃から太陽に最も近づく近日点を通過するとみられていましたが、太陽の熱と引力によってあえなく崩壊してしまったようです。
当ブログでも、近日点を過ぎて観測出来る頃になったら、ネタとして取り扱おうと思っていたのですが、あえなく断念せざるを得なくなりました・・・。
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このアイソン彗星を観測しようというツアーだったり、ネット中継を企画していた人たちもいましたが、全て企画倒れとなってしまいました。
- 「世紀の天体ショー」アイソン彗星が「消滅」 JAL・ANA「高額観測ツアー」の皮算用狂う (1/2) : J-CASTニュース
- アイソン彗星消えた、イベントも消える? 番組や観測会:朝日新聞デジタル
- アイソン彗星:ネットで中継できず 北海道の天文台- 毎日jp(毎日新聞)
またNHKでも、タモさんを視界にNHKスペシャルで取り扱う事が決まっていたんですが、当初の予定のアイソン彗星メインではなくなってしまったようです。
NHKスペシャル|宇宙生中継彗星爆発 太陽系の謎
巨大彗星になることが期待されていたアイソン彗星は、29日未明、太陽に最接近し、大部分が崩壊してしまったと見られている。いったい何が起きたのか? ...
しかし一方で、太陽に極端に近づく軌道を持つ彗星の場合、近日点通過の際に、彗星本体が分裂したり崩壊したりして、姿を消してしまう可能性もあります。彗星が分裂・崩壊せずに近日点通過後も元の姿をとどめるか否かは、彗星本体の大きさやもろさとも関係します。近日点通過後のアイソン彗星が、どのような姿で再び私たちの前に現れるかは予測が難しいところです。
もっとも、太陽に近づく彗星の場合、崩壊する可能性は元々あったようなので、こうなってしまったのも致し方ないのかなと思います。