東北地方太平洋沖地震から、早いもので半年が経過した。
区切りの日とあって、NHKではスペシャル番組が多く組まれていたが、外出などでほとんどみれなかったので、録画分は後日観ようと思う。
この日に合わせての放送となったのが、日テレの鉄腕ダッシュでのダッシュ村の企画。
既に知られているように、ダッシュ村は、福島県の浪江町内にあり地震の影響もあったが、原発事故の放射能汚染で住民は避難を余儀なくされている。
これまでも避難した人などを追って、ダッシュ村のその後は放送されていたが、今回は震災後初めてダッシュ村に帰る事になった。
JAXAの持ちかけで、ひまわりを種を植えて除染に効果があるかを実験する為だ。
おそらく、日テレ単体ではなかなかやりたくても出来ない企画だったろうし、ダッシュ村の線量がどの程度なのかってのも興味があったし、実験自体も興味深いものだった。
放送前に、TOKIOの山口達也がダッシュ村を訪れたという報道発表があって、今回満を持しての放送となった。
今回、JAXAからのダッシュ村での実験の申し入れを受けて、それを受けた経緯からの放送となっている。実験内容も事細かに話されていて、実証データとしてどこまで有効かは別として大いに参考になりえるというきがした。
ダッシュ村メンバーでは、山口達也と昭雄さんが参加。現地では防護服を着用しての作業となる。
震災以来のダッシュ村は、想像以上の荒れ具合だった。人の手が入らないとここまで荒れるものなのかというのが改めてわかった。
動物たちは既に避難済みだったが、農作物はそのまま。
ハチたちは、井戸のところに、分蜂して元気にくらしていた。
里山に住み着いてる動物たちはあるいみ変わらずに生活しているようだった。
村の何箇所かで放射線量を測っていた。
場所によって、線量は違っていてはいたが、11~18μsv/hというところか!?
ただ、吹き溜まりにあった落ち葉からは高い放射線量が計測された。放射性物質が落ちて吸着した落ち葉が集まったようで、高い値が出ている。
南国ハウスや、屋内では線量はさがっていた。やはり、建物の中は幾分ましなようだ。
ただ、周りの線量が高いので、とても住める状況ではないのだが。
7月の1回目の訪問では、ひまわりの種を畑だった場所と、牧草地だった高台に蒔いて引き揚げる事になった。
8月の2回目の訪問。蒔いて土をかぶせただけ。しかも7月半ば過ぎだったので、ひまわりがどの程度伸びているかという状況。
畑のひまわりは、雨が溜まったりした影響もあって伸びはイマイチ。20cm程度の高さでとまっていた。牧草地のひまわりは、それよりはよく伸びていた。
元々、村で自生していて巨大化したひまわりや、放置されて伸びっぱなしになっていた人参なんかも参考に持ち帰る事になった。
わすか1ヶ月の間だったが夏場という事もあって、草の伸び方が半端じゃない。
また、さらに荒れた印象だった。今回、実験の為に訪れたが、除染などを含めて、この場所でダッシュ村を再開しようと思ったら、村を作り始めたときと同じくらいの作業が待っているのではと想像される。
今回の放送は、バラエティというよりドキュメンタリー。
ダッシュ村を始めてから11年という年月が経って、地域の住民とともに作り上げてきた。今回の震災と原発事故から、どこまで元通りになれるかはわからないけど、あの場所でダッシュ村を復活させる事が、今回の震災と原発事故から福島が復興を遂げることの象徴になるんじゃないかと思っている。
1バラエティ番組で扱うにはあまりにも重い題材ではあるんだけど、出来る限り続けてほしいな思っている。もしかしたら、ダッシュ村を作ってきたと同じ分だけの時間をかけても、また住めるようになるのか、元通りになるのかわからない訳なので、実際には番組自体が続いてるのかすらわからないが。
今回の放送内容は、こちら。
ダッシュ村を見ていた人達のTwitterでのツイートがTogetterにまとめられてました。