お正月にやっていた、SPドラマ「赤い指」の感想です。
最近、iPod touchに入れて置いて、電車の中で2,3日かけて観ました。
「新参者」の加賀恭一郎シリーズ。エピソード・ゼロの「赤い指」です。
新参者のお話から2年ほど前の事件が舞台になっています。
■あらすじ
加賀(阿部寛)が担当したのは、とある幼女殺人事件。
この女の子を殺したのが、前原家という一家の一人息子・前原直己(泉澤祐希)。
最初は、自首させようと思っていたが、両親である、前原昭夫(杉本哲太)、八重子(西田尚美)が結託して女の子の死体を別な公園に移して、息子が殺した事を隠そうとするところから始まります。
まぁ、はっきりいって、結構荒があるので、最初の捜索で加賀はかなり前原家に目を付けていたようです。
このSPドラマのもう一つのサブストーリーが、入院していた加賀の父親。一度も、見舞いにも行こうとしない、加賀を甥っ子でもある、松宮脩平(溝端淳平)はいつも責めるのだが、加賀は決して行こうとしない。
前原家は、すぐに足がつくと見て、隠し通すのをやめて別な作戦に出る。なんと、認知症の母親を犯人に仕立て上げたのだった。
警察を読んで、自白すると見せて、母親・政恵(佐々木すみ江)が殺ったと言い出す。
だが、加賀の方は、これがウソだと気づいていた。
加賀は、取調室でウソだと認めさせるのではなく、自ら嘘だと言ってくれるように、周辺捜査に乗り出すのだった。
政恵が犯人ではないと気づいた一旦でもある、昭夫の妹・田島春美(富田靖子)がいた。
政恵を犯人として逮捕すると、加賀がたち前原家にやってくる。
だが、加賀は本当にそれでいいですねと言う。拘置所ぐらしはつらいとも言い出す。
春美を支度をしてもらい、いよいよ逮捕。が、その前にいつも使っていた杖を渡すように昭夫に言う。
この杖を渡そうとしたときに、昭夫が気づく。自分が若い頃に、作ってあげた木彫りの札が杖にぶら下がっていたからだ。
実は、政恵は認知症などではなかったのだ。ずっと、認知症の振りをして暮らしていた政恵は、なんとか昭夫に考えをあらためさせようと行動していたのだった。
女の子を処理した軍手をはめて、加賀に嗅がせたり、女の子の首にはついていなかった口紅を手に付けていたりと。昭夫は、泣き崩れて自白する。息子が殺ったと。
取り乱して逃げる、直己を昭夫は必死に抱き止めるのだった。
事件が解決し、その一方で加賀の父親は、死を目前にしていた。最後は、眠るように息を引き取ったのだった。
加賀がなぜ、父親の元を尋ねなかったのか!?それは、父親の意思だった。加賀の失踪した母親が一人アパートの片隅で亡くなった事を気にとめていた父親は、自分も最後は一人で死にたいと思っていた。加賀はその意志を尊重していたのだった。
政恵が認知症のふりをしていた理由の一つに、亡くなった夫が認知症だった事が関係してると加賀は言うのだった。相手がどういう思いだったのかを知りたかったのだろう。
入院中に加賀の父親が看護師・金森登紀子(田中麗奈)と一手づつ将棋を打っていたが、実は相手は加賀だった。加賀が看護師と携帯で連絡を取り合い指示してたのだった。
実は、それを父親も気づいてたのでは?!と加賀は言うのだった。
■感想
これ、電車の中で観てたんですが、クライマックスのシーン。
母親が認知症ではなかったと知れるシーンは、ちょっと泣きそうになりました。
「新参者」でも、感動シーンはあったのをすっかり忘れてました。
加賀が、政恵を調べると言って手を診たときに、加賀を見返す政恵のしっかりとした視線がすごくグッときました。息子を思う母親の気持ちだったんだなぁと分かってしまう目。
まぁ、昭夫役の杉本哲太さんや、八重子役の西田尚美さんもよかったですけどねー。
そういえば、黒木メイサには、ほとんど触れませんでした・・・。
あまり、本編には深く絡んでなかったので。