TOHOシネマズ 市川コルトンプラザまで、「20世紀少年 最終章」を観てきました。
連休中に観に行こうと思ってたんで、ちょうどよかったです。17時の回にしました。
原作でいうところの、ともだち歴が始まってから最終回までに当たります。21世紀少年のあたりでしょうか。
第2章は、これでもかと、テンコ盛りに詰め込んだ感じですが、それよりかはいろいろエピソードを盛り込めてます。2章で原作と変わったところとの兼ね合いもあり、最終章もいろいろ変わってるところはありますね。
今回もライブ会場の観客とか、地球防衛軍のちょい役なのに出ている人がいたりして豪華な出演者たちです。
※これ以降、ネタバレ含みます。
物語は、オッチョが壁の外から東京へ潜りこむところからスタートです。
ヨシツネとカンナはそれぞれ別に、反ともだち組織をひきいてるところは、原作といっしょ。原作と違うのは、ヨシツネがオッチョからともだちの疑いを掛けられているところですかね。過去の話も原作と違ってます。
あと、ともだちの正体にまつわるところが割とさいしょの方からチラチラほのめかされたりするんですね。もちろん、名前は出てきませんが、原作と同じで地球防衛軍を万引きしたと間違われるあの少年です。
妙に、ともだちが感情があるのが、なんだかなぁというところです。
ケンジがようやく復活するわけですが、原作にはなかった、ケンジがなぜ助かったのか、そしてどうやって北海道にたどりついたのかってのが描かれてました。
あの出来損ないのロボットの操縦席は、かなり頑丈にできていたらしいです。
ケロヨンがようやく第1章以来の登場ですが、キリコを助けるところとはあっさり描かれてて、ワクチンが完成するまでのところがメインでした。結局、ともだちの襲撃のときにワクチン配布したりするときと、ライブ会場のシーンしか登場がなくって、残念な感じ。
そういえば、原作だと、ワクチンを配布するときに、サダキヨが生きていて再登場したりするんですが、それはなかった・・・。
ケンジが関東に入るところの関所にいるのがなんと、万丈目。ここも原作と血がいます。原作で、キリコの恋人だった諸星を突き飛ばしていた役割も万丈目が請け負ってました。最終章で一番役回りが変わってたのって、万丈目かもなぁ。
そして、クライマックスの8月20日、"ともだち"の人類滅亡計画の日。オッチョがUFO1機を撃墜して、もう1機は13号こと田村マサオがヘリコで突撃するんですなー。
万博会場のライヴ会場、観客はほとんどエキストラなんだけど、あれだけの人集めてやるのって爽快だなぁ。観客役とはいえ、あれだけの人がいるとなかなか、大変だろうなって感じのところはあるけれど。
ケンジがロボットよじ登ろうとするシーンは迫力あったけれど、あれだけ動いてるロボットの足にしがみついてるのって、どうよってのはあるね。関節のところをすり抜けるのとか。
今回、原作と違うところで、大きかったところで、偽"ともだち"が運転席にいたところですかね。この伏線は、オッチョが最初に疑ってるところにもあるんですが。
おそらく、宣伝とかで、"ともだち"マスクを2人被ってるシーンが出てるんですが、それがここにつながってきます。
偽"ともだち"は、意味がなくって、やっとホントの"もとだち"が出てきます。
ただ、"ともだち"の死に方は原作とは違うんですが。正体は、というか顔的には原作といっしょで、フクベイでした。ただ、原作とは解釈の仕方が違うようで、途中で死んだ"ともだち"はただの替え玉で、"ともだち"はあくまで、フクベイと思われていた人物のようです。
"ともだち"が死んだ後に、ケンジがライヴ会場に現われて、ライヴをやるんですね。
ここで、エンドロールが出るわけなんですが、さすがにここで席を離れる人はいませんでしたね。まぁ、一応、エンドロールの後に話が続くってのが書かれたりするんでってのはあるんですけどね。まぁ知らなくても、ライヴシーンのままエンドロールだったんで、まだちょこっと続きがあるのかなっていう雰囲気ではありますよね。
エンドロールの後に10分くらい、物語は続きます。原作で、ケンジがヴァーチャルアトラクションで過去に戻るところですね。万丈目が別の死に方をしてるので、出てこなかったりと違う部分はあるんですが、基本的には原作と同じような感じではあります。
これは、映画版だからってのもあるんでしょうけど、原作では"ともだち"が誰だったかってのをほのめかすような終わりかたなんですが、映画版ではもうすこしはっきりと、そしてもう少し掘り下げた形で書いてます。
これは、原作に決着をつけるという意味合いもあるんでしょうね。
エンドロールだとチラっとしか出てこないんで気付かないでしょうけど、神木隆之介くんが、中学校時代の"ともだち"役で出てるんですね。意外と、似ていて、逆に気付かなかったけど。
原作とは終わり方が違うような話を聞いてたんでどうなるのかと思ってましたが、まるっきり違うと言うよりは、原作ではっきりとしてなかった部分をはっきりさせたという感じだったので、あれはあれで納得の行く終わり方でしたかね。