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大河ドラマ 青天を衝け 第三十六回 「栄一と千代」 ネタバレあり感想



青天を衝け

大河ドラマ「青天を衝け」。感想です。

第三十六回 栄一と千代

あらすじ

栄一(吉沢亮)は、三菱に対抗するため、合本会社 東京風帆船会社を作る。だが、それは既に岩崎(中村芝翫)の耳にも入っており、大隅(大倉孝二)にも話が回っていた。
渋沢邸に、喜作(高良健吾)がやってきて騒ぎ出す。栄一が首をくくったというのだ。
岩崎が社員を使って悪い風評を流しているというのだ。その場にはすでに、五代もやってきていた。開業を前に暗礁に乗り上げてしまう。一方で、岩崎は商売の手を広げるのだった。

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一方で、養育院も物価の上昇や収容者の増加でひっ迫ていた。栄一は、政府による支援を続けてくれるように、頼むのが言い争いとなってしまう。

うた(小野莉奈)が穂高陳重(田村健太郎)と見合いをしていた。
うたは、父と母の事を尋ねられて、饒舌に母の事を喋りだす。さらに、父の事も話しだし止まらない。うたは、私のことをは知りたくないのですかと尋ねると、穂高は大笑いし。もちろん知りたいとし、そして自分の事も知ってほしいと。2人は話が弾むのだった。

その頃政府では、北海道開拓使を五代に安く払い下げようとしているとデマが流れる。薩長を悪く言う民権家たちの仕業だと井上肇(福士誠治)と伊藤博文(山崎育三郎)は嘆く。伊藤は、大隈邸を訪れて、今すぐ辞表を出してくれと言う。大隈は政府に追い出されたのだった。

その五代は、栄一のもとにやってきていた。すぐに反論しない五代を問い詰めるが、五代はまた違う事をするだけだと言う。岩崎や、栄一に比べると商売の才はないという五代。
そこへ井上がやってきて、開運会社をおこしてくれと頼み込む。越中風帆船会社に北海道の会社も合本させるというのだ。それは、大隈が三菱を資金源に新たな政党を作ろうとしていたからだった。

その春、歌子は、穂積陳重と結婚する。
その夜、栄一は千代に話す。五代には欲深い男と言われてしまったと。若い頃は正しい事だと信じてやってきたが、今は正しいかどうかもわからない事に進んでいく汚い大人になってしまったと。
そんな栄一に千代は、昔から欲深い人だったと話すのだった。過去の栄一の行動を話すのだった。そして若い頃に語った夢の話をする。

その後、穏やかな日常が訪れるが、千代が突然具合を悪くする。千代は病に倒れるのだった。医師から告げられたのはコレラに罹ったという事だった。千代は、子どもたちとも隔離される事になる。

合同運輸会社の発足となるが、栄一の姿はそこにはなかった。

必死の看病も虚しく、千代は亡くなってしまう。子供たちもかけようとするが必死に止められる。
喜作や惇忠(田辺誠一)もやってきて、悲しみに暮れるのだった。

感想

わかってはいたけれど、辛い別れとなりました。

栄一は、岩崎との対決色を強めていくわけですが、ここの場面では栄一の理想論だけでは太刀打ちできずにいます。それでも、なんとかするのでしょうけれども。政府は政府で、大隈重信を追い出す状況。こちらは、伊藤博文が力を付けていっているのがわかりますね。

栄一の娘、歌子が結婚。冒頭では、結婚などする気がないという様子でしたが。この当時だと、18歳でも行き遅れ感があったのでしょうね。千代は心配してましたが、穂高陳重とは馬があったようで、すぐに打ち解けましたね。娘を嫁に出す栄一の顔がそのまんま父の顔でした。

仕事ではうまく行かない場面もありながらも、順風な家庭のように見えた矢先の不幸でした。当時の流行り病コレラに千代がかかってしまうんですね。これまた、偶然か否か現代の新型コロナウィルスの状況にも似ているのですよ。感染力が高いため、子どもたちとは隔離。最後は、看取る事も出来ずに火葬に出されました。

この「青天を衝け」の制作が発表されたのは2019年でしたから、まだコロナ禍前。偶然にしては出来すぎた、千代の最後でした。病にかかってからあっという間の死でした。

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