大河ドラマ 麒麟がくる 第二十四回 「将軍の器」 ネタバレあり感想
大河ドラマ「麒麟がくる」。感想です。
第二十四回 将軍の器
あらすじ
永禄6年、将軍義輝が襲撃を受ける。三好長慶の子 三好義継であった。永禄の変である。
義輝(向井理)は、1人奮戦するが、3方を兵に囲まれ討死する。享年30歳であった。
その報せは越前にも届き、十兵衛(長谷川博己)のもとにも届くのであった。
一方、松永久秀(吉田鋼太郎)の元に、細川藤孝(眞島秀和)がやってきて問いただす。時の将軍を討ち果たすとはと、久秀も怒りを顕にしている。義輝の弟、覚慶(滝藤賢一)がいる一乗院もすでに三好の軍前に囲まれているという。
久秀は、覚慶の元に馳せ参じて問いただす。次期将軍になるつもりはあるのかと。覚慶は、幼き頃より仏門に入り、刀を握った事もないとし、武士の棟梁になどなれるはずがないとする。久秀は、そのような言い分は通用しないとし、三好一派は、僧侶であろうとも討ち果たすだろうと。このまま座して死を待つのかと、久秀は問う。覚慶は、死にとうはないと言うのだった。
そして、藤孝は、覚慶を紛争させ、一乗院より脱出をはかるのだった。
十兵衛は、朝倉家家老・山崎吉家に大和へ行かせてくれるように取り付くのだった。吉家は、朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)と対面し、この事を話す。義景は意外にも、行かせておけという。美濃から追われて、牢人同然の身ながら、将軍のおぼえもめでたいと聞く十兵衛がナマクラかどうか確かめるのだと。
多聞山城へやってきた十兵衛は、久秀を問いただしていた。久秀は読みが甘かったとし、息子たちがしでかした事だが、責を負わねばならぬとする。儂がにくいかと問う久秀は、銃を自らに向けさせ十兵衛に渡す。
このままでは幕府が滅びるという久秀。幕府あっての我らだという。だが、十兵衛は、美濃の斎藤道三同様に、身一つで駆け上がってきた久秀に、本心かと問いただす。久秀は、半分は本心だとし、残り半分は迷っているという。本当にそのとおりなのかと。
久秀は、覚慶の名をだし、世俗に戻れば次の将軍に最も近い方とし、朝倉家から将軍にふさわしい人物なら越前に呼ぶ用意があると書状をよこしていた。和田にいる覚慶のところに行って、将軍にふさわしいかどうかを十兵衛に確かめに行ってほしいのだと。
久秀は言う、越前で世が変わるのかを座して待つのかと。今は、武士の世の曲がり角。それをどう拓いていくのか、今が正念場だと。
京では、東庵(堺正章)が丸薬づくりに精を出していた。そこへやってきた波太夫(尾野真千子)は、さらなる注文を出す。渋る、駒(門脇麦)だったが、太夫は世の中の人を助けたいんでしょとし、さらに大きな仕事となると言い聞かせるのだった。
近衛前久(本郷奏多)が、三好の兵にかこまれながら、東庵の家にやってくる。太夫を探してやってきたのだ。三好一派は、四国にいる義栄を将軍にしようとしていると。実弟の覚慶が次期将軍になるのがふさわしいと考えているが、義栄を推さなければ斬られるとおどされていると。
太夫は、四国の方でも、別の方でも関係ないとし、次の神輿を誰にするかで命をかけているのは武士だけだと。その事で、関白が命を落とすことないと言うのだった。前久は、義栄を推せば戦が起こるかもしれないと言うが、太夫は戦えばいいとし、そしてどちらも滅べば平和な世が訪れるとするのだった。
甲賀和田の館へ向かった十兵衛。ちょうど、覚慶が逃げ出していて、騒ぎとなっていた。ほどなくして見つかった覚慶。
兄・義輝が頼りにしていた人物と紹介される十兵衛。覚慶は、ただし死にたくないと大和から逃げてきたが、それだけでは足りぬと。戦は好きではないし、人を殺すなど考えただけでも恐ろしいと。
藤孝は、覚慶には足利の血が流れているとし、どうか足利の旗をあげてくれと。
その夜、三淵藤英(谷原章介)が、十兵衛がどのように思われているのかはわかるとする。藤孝は、すでに決まっている事とし、我らが支えねばならぬと。さらに、十兵衛には、朝倉にはよしなに頼むとされるのだった。
越前に戻った十兵衛は、朝倉義景に謁見する。覚慶が、将軍にふさわしいのかと問われる。十兵衛は、将軍にはふさわしくないと答えるのだった。
一方、三好一派は先に、次期将軍を義栄に推挙する事を成し遂げる。関白・近衛前久から帝に義栄を推挙する事となったためである。
感想
全話で生き延びた義輝は、オープニング前にあっさりと殺されてしまいました。このパターンはなかなかありませんね。
当然のごとく、光秀は怒りますよね。久秀は、京から追放するだけと言っていた訳で。この辺、久秀が、義輝暗殺にどれほど関与していたかはわかりません。この頃、隠居の身であった事から、やはり三好一派がおこした事という話もあります。
しかし、久秀が鉄砲を手に、光秀に渡す場面は痺れますね。光秀を信頼しきっているからなのか、光秀に殺されるのなら仕方がないと思っていたのか。光秀は、怒っていたたとはいえ、この場で久秀を殺すようなまねは出来ない人物であったのでしょう。
毎度の事ながら、光秀には新たなる任務がやってきます。ここまで直接の接触がなかった、次期将軍候補の覚慶の人定めをしてこいと。この覚慶、旗から見ていても将軍になれそうな雰囲気ではありませんから、光秀も素直にそう思ったのでしょう。これが、後に足利義昭として将軍になるわけですからわかりません。
今回のユースケ・サンタマリア演じる朝倉義景、なかなかこれまでにはなかった感じの義景に仕上がっていて実にいいですね。後々、朝倉義景とは袂を分かつ訳ですが、どういう流れになっていくのか楽しみです。
次回、信長再登場。ここで、光秀にお声がかかるとは。結局、覚慶を次期将軍を越前に呼ぶ事になりそうで、どういう流れでそうなるのかは気になります
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