西郷どん 第41回「新しき国へ」ネタバレ感想
一方、新政府内でも旧薩長を中心とする進め方に、その他の藩出身者から不満の声が出始めていた。そんな中、大久保利通(瑛太)は、岩倉具視(笑福亭鶴瓶)を大使とし、木戸孝允(玉山鉄二)らと共に欧州使節団を派遣しようとしていた。隆盛(鈴木亮平)は、今行くべきなのかと等が、すでに海外視察をしていた伊藤博文(浜野謙太)の言葉もあり、政府の主要なメンバーが西洋列強を見聞する事の大切さを説くのだった。
利通は、留守中に江藤新平(迫田孝也)、板垣退助(渋川清彦)らの動向に注意するように隆盛に忠告するのであった。一方で、岩倉からは留守中に新しい事はしてはならないと約束させられるのだった。
隆盛は、村田新八(堀井新太)が天皇の側近になった事を祝っていたが、使節団に同行する事になった川路利良(泉澤祐希)や、陸軍少尉に任ぜられた桐野利秋(大野拓朗)が訪れるのだった。こんな上京の中で自分が側近が務まるのか心配な新八は退く事を隆盛に願い出るのだったが、隆盛は新八の人柄が一番的役だとするのであった。
隆盛は、使節団派遣の事もあり、息子に菊次郎に異国に行ってみないかと鹿児島の西郷家へ文をよこすのだった。迷う吉次郎に糸(黒木華)は、自分の意志で決めなさいとするのであった。
利通より留守政府を預かった隆盛は、天子様を各地に行幸させる事を伝えるのだった。利通はそれに賛同し、欧州へと旅立つのだった。
留守政府を任された隆盛だったが、早速難題が降りかかるのだった。山県有朋(村上信五)が多額の軍事費を使い込んだとし、利秋に斬りかかられそうになっていた。なんとかその場をおさめた隆盛であったが、留守中に人事を動かしてはならないという約束もあったが、山県に辞任してもらう事になるのだった。
そして、鹿児島の西郷家では、隆盛が明治天皇のお供として鹿児島へ帰って来る事が知らされるのだった。隆盛は、明治天皇とお供として久光との謁見に望むのであった。洋装姿の天皇に驚きをかくせない久光。その後、久光と対面した隆盛に、これが亡き兄・斉彬の目指した新しい国なのかと問われる。ときに国父・久光をも欺いて作り上げた新政府。しかし、腐敗が進行している今の政府は斉彬が目指したものとは違うと隆盛はいう。久光は、やれるだけやりきれと発破をかけて、どうにもいかなくなったら薩摩へ帰ってこいとするのだった。
そして、海外へ行くか迷っていた菊次郎は、明治天皇の洋装姿をみて海外行きを決意し、父隆盛と母糸にその事を話すのだった。菊次郎の決意を聞き届けた隆盛は、自らもまだまだやる事があると決意をあらたにするのだった。
感想
政に復帰した西郷ですが、今度は留守政府を預かる事になりました。まあ、これが後に大久保利通との確執を生むわけですからわかりません。大久保自身わかっていたことではあるのでしょうが、留守の間に、薩長中心の政治をなんとかしようとする動きは当然出てきますし、西郷一人がそれを止めきる事が到底できない訳ですよね。
西郷自身も様々な問題が出てくる中で、何も変えないで政を進めるというのがまず困難な話でした。実際に西郷の留守政府は、様々な政策をおこなっています。この間に、西郷は宮中改革もおこなっており、明治天皇の行幸もその一環でした。西郷隆盛が明治天皇からの信頼も厚かったというのも、そこらへんから来ているのでしょうね。
今回、村田半次郎あらため、桐野利秋となって陸軍少尉になりましたが、西郷が鹿児島へ下野するにともなって、彼も帰る事になっています。最後まで、西郷に順して行動をしていたのですね。
語り部となっているはずの菊次郎は、このあと海外留学をする事になるわけですが、その間の事はどう勧めていくのかは気になるところではありますが、このへんは伝聞で聞いていたという風になるのでしょうかね。
次回は、欧州から帰国した大久保利通との対立が描かれるようです。物語も大詰めで、西南戦争までもあとわずかという
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