西郷どん 第39回「父、西郷隆盛」ネタバレ感想
明治2年、糸(黒木華)は熊吉(塚地武雅)を伴い奄美大島へやってきていた。隆盛の息子・菊次郎を引き取るためであった。菊次郎の母・愛加那(二階堂ふみ)と対面した糸は、菊次郎を鹿児島へと迎え入れる事となる。
東京では大久保利通(瑛太)の急ぎするやり方に不満の声があがっていた。木戸孝允(玉山鉄二)は、この事により不満をもつものたちのしっぺ返しがあると忠告するのであった。
西郷家へと帰ってきた糸。菊次郎も西郷家の面々と対面するのであった。そんな中、父・西郷隆盛が帰ってくるのであった。幼少の頃に別れてから久方ぶりの対面を果たすのであった。その隆盛は、国父・久光(青木崇高)より呼ばれるのであった。版籍奉還で、藩での権限はなくなってはいたが、中央で行わている政治に不満をいだいていた。さらに不満を持つものたちが西郷のもとへ訪れて、いっしょに東京に行ってくれるように頼み込むが、西郷は侍の世ではなくなるもやむなしとし動く事はなかったのであった。
利通は、フランスから帰ってきたばかりの西郷従道(錦戸亮)を呼び寄せ、兄・西郷隆盛を再び東京に呼び戻すように頼み込むのであった。
従道は、鹿児島に戻り西郷家へと帰ってくる。従道が見聞きした海外の話に西郷家の面々も沸き立つのであった。また、西郷家へ引き取られてまだ慣れていなかった、菊次郎も従道の話に夢中になり次第に打ち解けていくのであった。
その夜、従道はフランスで知ったポリスのことを話するのだった。隆盛には、戊辰の役でなくなった人たちを無駄にしないためにも国直属の軍隊が必要であると解き、東京へ来てくれるように頼みこむのであった。政からは一線を引いていた隆盛であったが、従道の言葉に東京行きを決意するのであった。
隆盛は糸へ東京へ向かうことを告げるが、まだやってきて間もない菊次郎のことを案じてこれを引き止めるのだった。しかし、この話を聞いていた菊次郎は翌朝、父へ東京へ行って欲しいと頼み、母・糸にも許しをこうのだった。これにより、隆盛は東京へと向かう事になるのだった。
感想
まさかの糸と愛加那と対面。西郷隆盛とは今後会う事がなかった愛加那なので出番はないと思われていましたが、菊次郎の引き取りの際に糸が大島を訪れるというのはなかなか凄い事になりました。
西郷吉之助を蘇らせたという愛加那という2番目の妻と、現在の妻である糸との対面は、なんだか見ていてそわそわしてしまいました。ただ、そこにあるのは、殺伐としたものではなく、同じ人を愛した二人のつながりのようなものを描きたかったのでしょう。とはいえ、緊張してしまいますね。
そこ菊次郎が西田敏行で、父・西郷隆盛を語るという設定に持っていきました。明治編からは、西郷菊次郎が語っているという体で話を進めていくことになるようです。もっとも、菊次郎自身も海外留学があったりと、父の事は知らない時期が多くあるはずなので、どういうふうに描かれるのかなとは思います。
東京での明治政府。大久保利通と木戸孝允のやりとりがバチバチ過ぎてこちらもなんだか緊張感がありました。明治政府の中枢に入っていた鶴瓶岩倉具視もヒヤヒヤもんでしょうな。明治政府の要人たちに、山県有朋や大隈重信、板垣退助。さらには伊藤博文もいて、いよいよ明治編なんだなとあらためて思います。
そして、西郷隆盛も再び東京へ。まあ、明治という世を切り開いた男ですから、どうあれこうあれ呼び戻される運命ではあったのでしょう。ただ、このあとの歴史をみると、大久保利通との決裂は避けて通れないので、複雑な気持ちにはなってしまいますね。
そして次回は、明治政府に戻ってきた西郷隆盛の奮闘が始まります。廃藩置県なんかは、現代の世にすむ我々からすれば時代の流れとしてはすごくまともに見えてしまうのですが、当時の元大名なんかからすれば、それこそ失職してしまう訳ですから猛反対があっても不思議ではないのですよね。西郷どん明治編、いよいよ始まりました。
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