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「ひそねとまそたん」最終回感想 彼女が"必ず生きて帰ります"と言ったから



ひそねとまそたん

6月末に最終回をむかえた「ひそねとまそたん」の感想になります。

12話完結で最後はどういう終わり方をするのかと思いましたが、きっちり締めくくりました。

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大事なものは守らなきゃ

第10話で、なんと自衛隊をやめるという結論にたどり着いたひそねでした。えー、そっちかよというツッコミはよそに、第11話ではひそねがいない事を前提として"マツリゴト"を遂行しようとしてました。

ひそねの代わりのDパイはさださんです。そんなさださんも前回の"マツリゴト"の贖罪としての意味合いもあって想いは別なところに。けっか、まそたんは"吻合"をおこしてしまうんですね。

ひそねは、結局戻ってくるんですよ。柿保曰く、思った事をベラベラと喋り土足で人の懐にはいってくるひそね。でも、彼女の言葉に嘘はないとDパイとして送り出してやります。

これはもう、ひそね自身も何度も苦い思いをしているはずですが、思った事をそのまま口に出してしまうという性分を。彼女の言葉には、ときどき毒も含まれてしまいますが嘘はないんですよね。そして、ときどきそれは誰もが言えない核心を突いていたりもします。

小此木さんを含めて自分が大事だと思った人たちは、全てまそたんと出会えたからこそ知り合った人たち。だからこそ、まそたんが一番大事なんだと気づいたひそね。

必ず生きて帰ります

ひそねが戻ってきて、"マツリゴト"も順調にと思ったらやっぱり簡単じゃなかった。ずっと匂わせてましたが、巫女の一人が"楔女”となり生贄とならければならないという事を。

ここまで、かずかず前例をひっくり返してきたひそねに、さださんも賭けるのでした。ひそねの答えはもちろん生贄なんて出さないで、それで日本も救うんだという事。ここまで、それを出来た事がないからの生贄のはずですが、それでもひそねは両方を救いたいという言葉が出てしまうんですよね。ひそねは、ここでも思った事をそのまま言っちゃうんです。

ひそねは、思った事はそのまま言っちゃうけど、言った事は貫く人なのです。そんなひそねだから皆は信じるんですよ。"ミタツ様"を"お寝返り"させたはいいけど、最後楔を打たないと"ミタツ様"が静まりません。その役目をひそねは勝手に請け負います。もう自分でやっちゃった方が早いから。ただし、その役目は生贄になるのと同義でもある訳ですが、最後ひそねが「必ず生きて帰ります」と言ったから。

ひそねとまそたん

"マツリゴト"が終わって3ヶ月、Dパイ部隊も解散。ひそねは一向に帰ってきてないようです。でも、誰も心配していないのが不思議なくらい。彼女が生きて帰ると言ったから、必ず帰ってくるんだろうという空気感なんですよね。

もちろん、彼女の言葉に嘘はないけど、普通なら心配するところなんですが。おそらくは、もう1つの根拠として、まそたんもひそねと共にいっしょに残った事。みんな、まそたんがひそねを守ってくれていると思ってるんだろうなという気がしています。これまで、生贄になった"楔女"は数あれど、ドラゴンがいっしょに残ったケースはないでしょう。

最後姿を見せたのはまそたんだけでしたが、ひそねも元気そうな様子。というか、ホント3ヶ月なにしてたのという感じです。ひそねとまそたんが相思相愛過ぎて、小此木さんが少し焼いちゃってるのがまた面白い。

ひそねとまそたん全12話楽しませてもらいました。個人的には、2018年春アニメで一番おもしろかったです。

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