西郷どん 第20回「正助の黒い石」ネタバレ感想
大河ドラマ「西郷どん」第20回の感想です。
第20回 「正助の黒い石」
あらすじ
愛加那 (二階堂ふみ)は結婚した事で左手にも魔除けのハジキをいれる事となる。かつて、その入れ墨をみて、怒っていた吉之助(鈴木亮平)だったが、今は温かく見守るのだった。
ときは遡り1年前。吉之助が島に流された直後の薩摩では、斉興(鹿賀丈史)が実権を握っていた。正助(瑛太)は斉興のもとではたらき、徐々に信頼を得ていた。斉興は、そんな正助を久光(青木崇高)へ紹介するのだった。
久光は、正助と碁を打つ。西郷吉之助の友である正助がなぜ父・斉興にいるのかと尋ねる。正助はしかるべき時を待っているのだという。もうすぐ、斉興は死ぬと。そうすれば、久光が殿の父であり・国父となり薩摩を収める事になると。
その頃、満寿(美村理江)は、由羅(小柳ルミ子)に呼ばれて花見会に出ていた。そこで由羅の信頼を得た満寿はチンを譲り受けるのだが、正助には言えないでいた。
そんな折、ついに斉興が亡くなる事となるのだった。久光は国父として、薩摩の実権を握る事となる。その頃、有村俊斎(高橋光臣)の弟が脱藩し、井伊直弼(佐野史郎)を討とうという動きが伝えられてきていた。決起にはやる俊斎たちだが、正助はまだ動くのは早いとし止めるのだった。
斉興がなくなった事で、預けていたチンを引き取りに大久保家へとやってきた由羅。正助はここで初めて、由羅から犬を預かっていたことを知るのだった。満寿を怒る正助だったが、満寿はもっと正助の考えていることを教えてほしいと頼むのだった。
正助は、久光に進言し、俊斎たち精忠組を諭す書を殿に書かせ久光に持ってこさせる事とするのだった。これにより、脱藩する事ができなくなった俊斎たちは、大久保家へと上がり込むのだった。言葉を濁す正助に苛立ちを見せるが、正助が描いていた吉之助を呼び戻す嘆願書を読んで、あらためて正助の意思をくむのだった。
そして、愛加那と穏やかの日々を過ごしていた吉之助の元に正助から文が届く。大老・井伊直弼が脱藩した水戸藩士、有村次左衛門らに襲撃され命を落とすのだった。
木場伝内(谷田歩)は、いよいよ吉之助が薩摩へ戻る日も近いと言うのだが、吉之助は複雑な思いを抱くのだった。
感想
ここ2年の大河では、主人公が見聞きしなかった事はあまり描かれなかったのですが、今回は西郷が島にいっている1年の事が大久保目線から描かれました。島津斉興が亡くなり、光久が実権を握る事になった事。そして、江戸では井伊直弼が斬り殺されるという事件があり、吉之助が薩摩へ戻る流れが出来上がるという事もあり重要な1年でもあったと思います。
大久保正助の吉之助への愛憎。吉之助のようにはなれない自分がいて、それでも吉之助が必要だと動かざるを得ない自分。さらに、精忠組とは一線を引いて半ば裏切り者のような扱いをうけながら、しかるべき時を待ち続けるという事になります。
斉興が亡くなり、久光が実権を握ると大久保正助が台頭し始める事になります。桜田門外の変もあって、いよいよ吉之助を呼び戻すときが近づいてきていました。
いよいよ次回は、愛加那との別れ。島編は4話で終了になりますが、僅かな期間だったことを考えればずいぶんと時間をとったとも思います。いずれ、島からいなくなる人と知りつつも、最後の別れは切ない
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