「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅵ 赤い彗星誕生」 感想(ネタバレあり) 物語の始まりへ
土曜日(5/19)に、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦」を観てきました。
昨年9月から約半年ぶりの上映です。都内での上映は、いつものTOHOシネマズ日本橋ではなく上の。少し乗り換えも面倒だったので、今回も京成ローザでの鑑賞となりました。
あらすじ
ついにルウムにて、地球連邦軍とジオン公国が激突する。連邦軍の火力の前に劣勢を強いられていたジオン軍だったが、ジオンが誇るモビルスーツ隊を投入。
その中には、黒い三連星や、この戦いで「赤い彗星」の異名をとる事となるシャア・アズナブルがいた。シャアのザクは次々と軍艦を沈めていく。モビルスーツ隊の活躍で一気に形勢は逆転し、ジオン軍が勝利を治める事となる。さらに、この戦乱の中で、地球連邦軍は大将レビルをジオン軍に連行されてしまうのだった。
この戦いに勝利したジオン軍は、南極大陸でのジオンと地球連邦軍が和平交渉へと向かう。しかし、ジオン軍ではギレンらが連邦軍を圧倒するべく戦争の継続を考える一方で、デギンは早期の講話を臨んでいた。そのため、レビルを連邦軍に引き渡し、早期講和の強力を要請すべく極秘裏にレビル略奪を狙っていた。
だが、助け出されたレビルは、ルナツーにおいておこなった演説で戦争の継続を宣言。ジオン軍との全面対決へと向かう事になるのだった。デギンは、これに激怒し和平交渉は決裂へと向かう。
その頃、サイド7ではアムロ・レイが父が努めているはずの工事現場へと向かうが、そこにいたのは連邦軍の士官だった。追い出されたアムロは、仕方なく自宅へと戻るが、ガンダムの情報はすべて持ち出されていた。
一方、ヤシマカンパニーのシュウ・ヤシマ、そして娘のミライ・ヤシマもサイド7へと到着していた。看護師と働いていたサイド5がジオンの支配下になった事をうけて、脱出していたセイラ・マスもまたサイド7へと向かうのだった。地球より出発し大気圏を抜けたホワイトベースにはブライト・ノアが搭乗しているのだった。
ジオン先勝
連邦軍とジオンの戦いの火蓋が切って落とされた訳ですが、艦隊戦では火力に勝る連邦軍が優位に戦いをすすめる事になりました。ジオンも最初からモビルスーツ戦に持ち込んでいたわけではないようです。
ジオンのモビルスーツ隊投入により戦局が大きく動き出します。機動力に勝るモビルスーツが戦艦を襲い出します。いくら火力にまさる戦艦といえでも懐に飛び込まれてしまうと脆い。シャアの乗る赤いザクは次々と戦艦を落とす事になります。
この戦いの中で、レビルがジオン軍に連行されてしまうという一大事が起こっていました。一軍の将が敵軍に捕まるという大失態だた訳ですが、利用価値があると思われてか命は奪われずに済んでいます。この事が、のちの一年戦争へと続くわけですが。
和平か戦争か
ルウム戦役後、ジオンも一枚岩ではなかったという事。デギンは、連邦軍との早期講和を臨み、レビルを逃がす事にしますが、レギンはまったく逆に戦争継続を考えていましたから。
ルウム戦役でシャアは少佐へと昇進。この戦いで赤い彗星の異名をとる事になります。まさしく、赤い彗星の誕生だった訳ですが、物語全体としては一つのエピソードに過ぎない内容となっています。
そのシャアは、連邦軍のV作戦阻止のための極秘任務へと向かっていましたが、その最中でいるはずのない連邦軍の軍艦と接触。その中にいたのが、まさかまさかのレビルだったという。ここでシャアが取ったのは、レビルを見逃す事。レビルがここにいる事の意味を察したのでしょうね。ただ、この事が自身にとっても都合がいいと踏んだわけですが、この先の展開をどこまで読めていたのでしょうね。
逆襲の連邦軍
南極大陸での地球連邦とジオンの和平交渉。ジオンからすれば有利な条件での休戦協定が出来るという目録がありました。連邦軍としては、レビルがいない状況で不利な状況での休戦は避けたいところでした。
両者の思惑が渦巻く中で行われたのが囚われていたはずのレビルの大演説だったという訳です。元々、レビルを逃したレギンたちは、早期講和へと向かうためにレビルを逃した訳ですが、大きなしっぺ返しを食らう羽目になったという事です。
レビルの半ばハッタリも絡めた大演説。「ジオンに兵なし」の演説で、連邦軍の士気が回復。南極大陸での講和は実現せず。戦時条約が結ばれるのみとなります。レギンにとっては、全面対決は臨むところだったのかもしれませんが、ここまで戦争に対しては消極的だったデギンの怒りまでも買った事で、ジオン側も全面戦争へ向かわざるをえなくなる訳です。
そしてファーストガンダムへ
ここから物語はファーストガンダムへと進む事になる訳です。既に、サイド7に移住していた、アムロやフラウ、カイたちに加えて、ミライ・ヤシマがやってきて、セイラもサイド5より移住してきます。そして、ホワイトベースに登場したブライトもまたサイド7へと向かっているという状況で、映画化されたORIGINは一応の完結となりました。
ORIGINの原作コミック自体は、ファーストガンダムの物語がメインな訳なので、まだまだアニメ化する余地はある訳ですが、さすがにこれだけのものをすべて作るというのは大変なのでしょうね。
ORIGINはこれでお終いですが、今年は劇場用アニメとして「機動戦士ガンダムNT」があります。「機動戦士ガンダムUC」より少し後の次期のお話のようですが、こちらも楽しみに待ちたいと想います
おまけ
今回のおまけの色紙。まさかのシャア(本人)と、リノ・フェルナンデスの2人。天使の輪がついています。2人ともシャア(キャスバル)によって葬られたんでしたね。
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