映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」感想(ネタバレあり)
映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」を8/19に観てきました。
公開前は批判的な声も多かった、実写版ジョジョですが、公開後の反応はまずまず。丁度、夏休み中に時間もあったので行ってみる事にしました。
ジョジョ第4章の実写化となりますが、映画だと尺の問題もありすべてのエピソードが入るわけではありません。さらに、第3章までがすっ飛ばされているので、この世界観とか前作までとの繋がりはあまり感じられないような構成となっています。
vsアンジェロ
原作においても仗助が初めて本格的なスタンドバトルをする事になった相手アンジェロとの一戦です。
映画版アンジェロは、山田孝之がやっているのですが、これがまた怪奇的殺人者という感じで最初誰だかわからないくらいでした。原作と違い、虹村形兆に矢を貫かれるところから描かれています。
序盤における仗助は、少々とらえどころがなかったり、髪型の事を言われてキレたりといったぶっ飛んだキャラクターというイメージで描かれますが、このアンジェロ戦で仗助の性格の内面だったり、スタンドバトルにおける心理戦、そして頭脳戦で意外な才能を見せてくれる訳です。
水のスタンドであるアクア・ネックレス。ある意味、原作以上に水っぽさがでていました。この辺は、さすが実写版という感じがしました。ほぼ、原作と同じような展開でしたが、これだけ観ても実写版なかなかイケるなと思わせるには十分だったと思います。
vs虹村兄弟
ある意味、この実写版ジョジョの評判が上がった立役者でもあるといえるのが虹村兄弟でしょう。弟・億泰は、まんま億泰でした。仗助と仲間になっていこうの億泰はコミカルなところも多かったりしますが、初登場時の威圧感はまさに億泰。
虹村兄弟の兄・虹村形兆は別な意味でいい味を出していました。岡田将生があまりにも美形過ぎて、原作の形兆とはある意味似てない訳ですが、その佇まいが虹村形兆なんですよ。あまりにも違和感がなさすぎて、虹村形兆ってこんな感じだった気がしてきていまうという不思議な感じでした。
映画版ジョジョの第一章でのラスボスという事で、形兆はこれ限りの登場になると思いますが、少し残念な気すらします。
ラスボス登場
映画版の第一章としては、虹村形兆が敗れて終わりな訳ですが、その虹村形兆を葬り去ったのはあの"シアーハートアタック"。姿こそ描かれませんでしたが、原作におけるラスボスが初っ端から登場という事になるようです。
もっとも、映画版の何作に渡る作品になるのかは今のところ不明なので、第二章でどこらへんのエピソードが描かれるのかは不明。今回の感じだと、山岸由花子自体は登場したものの、スタンド使いとしての姿は見せていないので、第二章以降で描かれるのか、それともこのまますっ飛ばしてしまうのかは分かりませんね。
ただ、原作同様に吉良吉影がラスボスである事は、これで間違いはなさそうなので、第二章以降は吉良が登場してくるのではと思われます。
掴みはOK
続編の発表はありませんが、この分だと続編が作られる事にはなりそうです。上映前の段階よりも評判が良かった事もうなずけます。原作からの改変についてどこまで容赦するかは別として、スタンドバトルは様になっていたし、何しろ登場人物がうまくハマっていました。荒木飛呂彦の独特な世界観を再現させるのは大変だろうとも思いましたが、おもったほど違和感なくみれた事も大きいです。
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