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大河ドラマ 真田丸 第43回 「軍議」 感想



真田丸

大河ドラマ「真田丸」の第43回の感想です。

第43回 「軍議」

あらすじ

徳川の軍勢に加わる信吉(広田亮平)、信政(大山真志)も軍を進めていた。そこへ秀忠(星野源)、正信(近藤正臣)が訪れる。正信は、信繁が大坂城に入った事を知らせるのだった。

一方、信之(大泉洋)は、信繁と息子たちが直接相対せぬようまつ(木村佳乃)を向かわせる事にする。信繁が、真田の旗を見れば心が緩むと。14年間このときを待っていた信繁を好きにさせてやりたいのだと。

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家康(内野聖陽)の元には、大坂城を出た片桐且元(小林隆)が訪れていた。
且元を家康の家臣にするというのだった。大坂城の情勢を聞かれた且元。大坂城の牢人は当初の予想を上回っているとし、兵糧はもって半年と答える。

大阪城にて、茶々(竹内結子)は武器庫に幸村(堺雅人)を呼び込んでいた。幸村は必勝の手を秀頼(中川大志)に提案するという。幸村は籠城はしないという。
茶々は、秀頼が危ない目にあわないかを心配するのだった。私の愛した人たちは皆未練を残して死んでいったと言う、茶々であったがその中に秀吉の名はなかった。
秀頼を死なせないでくれという茶々に、幸村は命に代えても守ると誓うのだった。

いよいよ軍議が始まる。家康は京に入ったとし、秀忠率いる本軍も江戸を出発。東国の大名たちも続々と向かってきているという。少なく見積もっても、その数20万とする。
ここは籠城戦と決まりかけるが、幸村だけは不承知とした。そもそも籠城とは援軍が来るまでの時を稼ぐものとし、今回は援軍は来ないという。幸村は、城から討ってでて、大阪、京、伏見、大津を全て戦場とする事で、徳川を分断し敵の力を削いでいくとする。
しかし、京に攻め入る事に渋る有楽斎(井上順)たち。籠城で良いのではという。何年、篭もるつもりだという、幸村に、治長(今井朋彦)は、この城なら2年も3年も持つと言うのだった。そして、そうこうするうちに家康が死ぬと言うのだった。又兵衛(哀川翔)は、四方を5人衆の4人で固めて向かってくる敵を蹴散らすと言い出す。
秀頼に裁断を求める治長らであったが、幸村はそれならば引き下がるという。考えもせずろくに吟味もせずに退けられたではやる気も起きないとし、九度山に帰ると言い出すのだった。

昌幸ならどうするかと考えたという幸村。案の定、向かえのものがやってくる。
軍議に戻った幸村は、伏見城を攻め落とし、そこを出城として二条城に攻め入ると。秀忠がやって来る前に家康を討ち取ると。同時に別の軍勢が大津を占拠し大津を我がものとする。大橋を落として、徳川勢の行く手を阻むという。こうしているうちに徳川についている豊臣恩顧の大名たちも味方するだろうと。さらに、上杉や伊達と図って背後を狙わせると。
又兵衛、長宗我部盛親(阿南健治)、明石全登(小林顕作)はそれでも籠城を主張するが、毛利勝永(岡本健一)は幸村の案に乗るという。

秀頼は、もう少し話し合いたいとし、一旦休憩となる。秀頼は籠城か討って出るか迷っていた。

一方、勝永は籠城でもどっちでもよかったとし、ただ自分の腕が試したかったのだと言うのだった。幸村の策に乗ったは恩を売るためだとし、京に攻め込み家康の首を取るのは自分だというのだった。

幸村は全登になぜ籠城策をとるのかと尋ねる。実は、この戦ははなから籠城と決まっているとし、その策にのれば切支丹の不況に便宜すると、治長に言われていたのだった。全登がここへ来たのは、徳川が切支丹禁教令を出したためだとし、それが全てだとする。
一方、盛親も籠城の策にのれば、夢である家の再興に手を貸すと言われたという。幸村は言う、豊臣が敗れれば、切支丹の布教も長宗我部家の再興もなくなるという。まずは勝つこととし、籠城ではそれが叶わぬと説くのだった。
この世に落ちぬ城はないとし、城は大きければ大きいほど、どこかに綻びを生じるという。この戦に勝つには城から出るほかにないと。

茶々のもとには、妹の初(はいだしょうこ)が訪れていた。茶々は、城に10万の兵が集まっているとし、必ず勝つというのだった。

再開した軍議ででは、全登、盛親も幸村の策にのると言い出す。木村重成は、幸村に問う。城を出て、伏見、京、大津へと兵を進め、敵を分断すると。しかし、それは味方も分断されるという事。まとまりとない牢人たちがもっとも力を発揮するのは、大坂城で一丸となって敵とぶつかるときではと。

確かに、そのとおりだという幸村。しかし、それでは気が早すぎないかとする。大坂城は最強の砦と同時に最後の砦であると。ここが落ちれば豊臣家は落ちるとし、籠城は最後にとっておき、まずは討って出るべきとするのだった。
本来、幸村の策をとめるはずだった、重成はこれに賛同する。まずは、京にうってでるべきと言い出すのだった。
それでもなお承知しない又兵衛。勝永は、何のためにここにきたのだと又兵衛に問う。
幸村は、又兵衛が死に場所を求めにやって来たのではという。黒田家を飛び出したがと、どこにも士官できなかったと。
又兵衛は、天下の城を枕に討ち死にすると言い切る。だが、幸村は、勝つためにここに来たと言うのだった。勝つつもりのないものは去ってもらおう言い出す。又兵衛は、勝てるわけがないという。日の本中を敵に回していると。
幸村は言う、我らは別々の思いをもってやって来ていると。それぞれに願いをもってやってきていると、生きる願いを。だからこそ強いのだと。

これで討って出る事に決まったかに思えたが、有楽斎は最初から籠城と決まっていると言い出す。それでは、話し合った意味が無いという幸村に、有楽斎はそれぞれの思いが胸にしみたとするのだった。
又兵衛がつっかかっていくと、有楽斎は所詮金で雇われた牢人たちとし、だまって従っていればいのだと言い出す。
しかし、ここで治長が歯向かう。この者たちは、豊臣を守るために集まったものだとし、あくまでも客人だとし非礼は許されると。決めるのは、あくまでも秀頼だとし、一喝するのだった。
秀頼は、籠城はせぬとし、討って出ると決めるのだった。

最後に、勝永から何のためにここへ来たと尋ねられた幸村だったが、自分でもよくわからないのだと言うのだった。

秀頼は真田の策をとったと茶々に報告する。明日、京に打って出るとした秀頼に、茶々に反対される。
牢人たちの中で信じられるのは真田だけとし、ほかのものは金で集まっただけとし、城にとどめて目を光らせておかねば何をしでかすかわからないと言うのだ。この城に居れば、徳川は手出しができないと。

治長から籠城策となったと知らされる幸村。茶々の一言でひっくり返ってしまたという。どうする事も出来ないのだと。幸村は観念して次の策を考えるとするのだった。

感想

一話まるまる使って、籠城戦から討って出る事を決めさせた幸村。五人衆を説得し、治長も納得させ、ついには秀頼もその案にのって決まったかと思ったのに・・・。

茶々の一言であっさりとちゃぶ台をひっくり返されてしまいました。真田しか信じないというのに、幸村の案は取らない茶々。もう、本当に死神となってしまったのですね。結局、茶々の愛した人に秀吉はいなかったのだなと今更ながら。そして、最愛の息子・秀頼可愛さに死の道を行くという

昌幸が死に際に語っていた策を、現状に合わせて幸村が見直したとされる策。京で家康の首が取られていれば、その先はどうなったことやら。大坂の陣は別のものになっていた可能性もあったのかなと。

せっかくの必勝策をひっくり返されてしまったものの、この軍議で五人衆の信頼は勝ち得たのではないかと思います。それだけに史実を知っていると、籠城策しか取れなかったのが残念ですね。

これでいよいよ、真田丸の築城と相成るわけですか。しかし、まだ残りの話数もあるので、冬の陣までもう少しかかるのかもしれません。

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