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「シン・ゴジラ」初見 感想的なもの



シン・ゴジラ

話題の「シン・ゴジラ」。観に行ったのは夏休み中の8月15日だったんですけど、8月は久慈・仙台旅行だけでてんこ盛りで中々感想を書けずじまいでした。

「シン・ゴジラ」はリピーターが多いらしく、何回も観に行っている方も多いようですが、今のところ初見の1回目だけなので、既にかなりうろ覚えなところもありますが、ざっくりと感想を書いてみようと思います。

※感想中、ネタバレありますのでご注意を。

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震災後版ゴジラ

ゴジラ映画は、初代ゴジラがあって、昭和ゴジラシリーズがあり、平成版ゴジラシリースがあり、またハリウッド版のGODZILLAもあります。

今回の「シン・ゴジラ」を表すならば、「震災後版ゴジラ」という事になるでしょう。震災とは、5年前の東日本大震災を表しています。あの震災時の出来事がなかったら生まれなかったゴジラかもと思えるのです。

首都襲う未曾有の大災害という位置づけで、どういった自体が発生するだろうかという事を徹底してシュミレーションしたような映画となっています。ただし、未曾有の大災害は、大地震でも大津波でもなく、未確認巨大生物というのが他の自然災害とは異なっているわけですが。

変態するゴジラ

今回のゴジラ、形態を次々に変えていっています。登場時は尻尾だけ見えている状態でしたが、その後上陸したゴジラを観た時は、あれ!?これゴジラかと思った次第です。

ゴジラになりきれていないゴジラという点では間違いないのでしょうけど、ゴジラ本来の威圧感からは程遠いものでした。途中で立ち上がろうとして崩れて落ちてしまうゴジラ。とても、強そうには見えません。

もっとも、この時点でもかなり巨大で、上陸して動いて行くだけでも都市が壊滅していっていた訳なので侮れない訳ですが。第ニ形態から第三形態のゴジラは、既に脅威ではあったけど、これから続く第四形態のゴジラへと続く布石に過ぎなかったという訳です。

第四形態、特に米軍の攻撃を受けたあとのゴジラの破壊力は驚異的でした。瞬く間に、東京が殲滅させられてしまうさまは圧巻でした。あれはちょっと「巨神兵東京に現る」も連想されるものでもありました。

日本vsゴジラ

今回の「シン・ゴジラ」は、ゴジラ自体の圧倒的な破壊力はあるものの、ゴジラの登場シーンより多いのが、官邸などの各省庁などの対応のシーンでした。

東日本大震災時の対応を記した文書や、実際にインタビューなどでどういった対応をしたのかシュミレーションした結果なのでしょう。

ただ、本当の災害時だと絶対に笑えないですが、これは本当にやらかしそうだと思わず笑ってしまう場面もありました。災害時は、当然想定通りの事ばかりがある訳ではなく、不確定要素が数知れずあるわけなので、こういうエピソードもあるのだろうなという感じでしょう。もっとも、さすがに未確認超巨大生物が東京に上陸するというのは、誰もが想定しえない自体ではありますが。

映画内でも十分に判りますが、今の日本で首都東京が壊滅した場合にどういった自体になるかという事を考えると、実際恐ろしい事です。今回の「シン・ゴジラ」では、途中で内閣総理大臣を含めたトップクラスが亡くなってしまいます。

途中、米軍による攻撃はあったものの、自体は日本の中だけで収集する事になります。もちろん、これは最終手段としての核攻撃が通達された事も大きいのですが、日本の底力を見せるという意味では結構意義深いものでもありました。

首都東京壊滅とゴジラ凍結

最終決戦ヤシオリ作戦が結構。ゴジラとの最後の死闘が始まる訳ですが、最終的には致死量の血液凝固剤をゴジラに経口させるというもの。

これだけだと一瞬地味なイメージでしたが、実際の作戦は斜め上でした。特に、無人在来線爆弾なんかは、ゴジラとは関係のないところで少し胸躍るものがありました。

経口でゴジラに血液凝固剤を飲ませるという作戦上仕方がない事ではありますが、先発隊は途中までしか血液凝固剤を飲ませていない段階でゴジラがまだ動く可能性がある状況。実際に、途中で動き出して殲滅させられてしまいました。完全に、片道切符の特攻です。

映画内では、細かくは触れられてないとは思いますが、メンバーの選別はどうしたんだろうかなと思いました。明らかに後発隊とはリスクが違い過ぎますからね。もっとも、血液凝固剤の働きがうまく効かなければ後発隊のリスクも大して変わらないとも言える訳ですが。

最終的には、血液凝固剤が効いて、ゴジラは仁王立ちのまま凍結状態となり、ヤシオリ作戦は成功に終わります。ただ、この凍結状態となったゴジラが再び動き出すんじゃないかというくらいの迫力がありすぎて、とても安心出来る感じではないのですが。

そもそも、この凍結状態のゴジラを今後同処分するんだろうというのは疑問があります。自衛隊の攻撃を耐え切って、米軍の攻撃でも破壊しきれなかった皮膚ですからね。超巨大生物が仁王立ちしている状態ですから、移動させるにしてもかなりの大事業になってしまいそうな気がします。

残されたゴジラそのものもありますが、ゴジラに寄って殲滅させられた東京をどう復興するかは途方にくれてしまいそうです。第四形態のゴジラは、相模湾から上陸して鎌倉から都心に向かっています。途上にある都市は全て破壊されてきてるでしょうから、これも相当復興するには大変そうです。

ゴジラに意思はあったのか!?

今回のゴジラ、第二形態から第三形態時は、東京湾から上陸しましたが、第四形態時も含めていずれも都心に向かっています。第四形態の場合は東京駅へ向かっていたとも見えます。

この超巨大生物に意思があるとも思えないのですが、なぜこの進路なのかという気もします。そこら辺は、深く考えても意味がないのかもしれません。

とはいえ意思と言える程のものはないにしても、何らかの生物としての本能だったり、生きていく上で意味がるものがあったのかは気になります。

凍結されたゴジラから新たなる生態が分かる可能性はありそうですが、本編ではそこまで踏み込まずに終わっています。

次回鑑賞はあるのか!?

最初にも書いたとおり、「シン・ゴジラ」はリピーターが多いという話を聞いています。確かに、セリフがかなり早口な上に情報量がとても多く1度観ただけでは観きれていない部分が多々ある事は確かです。

大ヒット上映中という事もあって、公開日から大分経ちますが、まだしばらくは上映を続けてもらえる気はしています。

とはいえ、なかなか土日で行ける日がなさそうな気もしているので、未定なんですね。これから上映される新作もあるので、悩みどころです。時間とタイミングが合えば、1日で2,3本映画を観る事も可能ではありますが。出来れば、もう1回くらいは観に行けたらとは思います

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