映画 「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」感想(ネタバレ注意)
あらすじ
巨人化したアレンは、その後憲兵団につかまり拘束されていた。ソウダは、アレンとの過去を思い出し、巨人の事を話始めようとするが射殺されてしまう。
そして、アレンも命を狙われるが、そこに謎の巨人が突如として舞い降りる。エレンは、謎の巨人にさらわれてしまう。
巨人が下りてきたときの外壁で、クバルは下敷きになっていまう。
その後、取り残された一団はハンジをトップとして、再び壁の修復をこころみる。かつて、アレンやミカサたちが見かけた、不発弾を利用しようというのだ。
その頃、アレンは謎の部屋で目を覚ましていた。アレンを救い出したのは、シキシマだった。シキシマはアレンに、この世界の成り立ちを話し始める。巨人の成り立ちとその正体についても。
シキシマの目的は、巨人の正体を知りながらも、人々を壁の中に押し込めている中央政府を打倒すべく立ち上がったという。全滅したといわれていた、調査兵団と武器はまるまる残っていた。
その後、無事に不発弾を運び出していたハンジやミカサたち一行は、シキシマの調査兵団と出くわす。そこにアレンもいて一同は喜ぶのだったが・・・。
ここで、シキシマの真の狙いが明らかとなる。巨人を利用して、人々を壁の中に押し込めていた中央政府を打倒すべく、武器を使って中の壁を破壊しようというのだ。そうすれば、巨人たちがなだれこみ中央政府は壊滅状態になると。
しかし、アレンは何も知らない人たちがたくさん死ぬ事が許せなかった。シキシマに立ち向かうアレンだったが、まったく歯が立たない。アルミンの基点と、サンナギの活躍で不発弾と共に脱出をはかる。
サンナギが崩した塔で調査兵団と、シキシマは武器ごと爆発に巻き込まれてしまう。
だが、シキシマは生きていた。そして、アレンをさらっていった巨人の正体はシキシマだった。巨人化したアレンとシキシマの戦いは、アレンが劣勢となるが、なんとかシキシマを退ける。
不発弾で、壁の上を破壊し穴が開いた部分をふさごうとする。巨人化したアレンが不発弾をセットしようとするが、活動限界が近づいていた。ミカサの言葉もあり目を覚ました、アレンは不発弾をセットする。
しかし、そこに現れたのは亡くなったと思われていたクバルだった。サシャの矢で射ぬかれてしまうクバルだったが、突如巨人化する。超大型巨人となったクバルが壁の穴の修復を邪魔しようとする。
不発弾の時限装置が作動せず、ミカサがなんとか爆発させようとするが、そこにシキシマが再び現れる。
あと1歩のところまで、クバルを追い詰めていたアレンだが、つかまり放り投げられてしまう。
巨人となったシキシマは、なんと不発弾ごと超大型巨人へと向かい、大爆発を引き起こす。爆発によって崩れた壁で、空いていた穴が無事に塞がる。
ミカサの立体起動によって救われいたアレンは、壁の上に上っていた。そこに広がっていたのは、始めて目にする海と、かつての大都会だった。
映画版の巨人
原作でも巨人の正体が人間である事が判ってきましたが、映画版ではもう少し積極的に言われています。
原作ではいまのところ、現代とはまったく別の世界として描かれているように見えますが、映画版では現代の世界の未来という位置づけになっています。
かつて、人間を巨人化する技術が開発されたものの、暴走化して不特定の人間が巨人化してしまった慣れのはてが映画版の世界という事になります。
壁の中の世界は、現代社会とはまったく別のようにも見えますが、実は壁の外にはかつての世界の跡がまだ残っているというのがラストシーンでした。
ただし、多くの巨人は自我がない状態であるのに対して、アレンやシキシマが知性を保ったまま巨人化出来ている事については詳しくは触れられていません。かつて、アレンが父親に注射されたシーンがあり、そのアレンには兄がいたというソウダの証言がありました。アレンと同じく巨人化の能力がある、シキシマがアレンの兄という事なのかもしれません。
また、超大型巨人のクバルについても、はっきりいとした事はわかっていません。中央政府には巨人化の技術がまだ残っているという事なのかもしれません。
失われた世界
かつての巨人化実験の慣れの果てで、大量発生した巨人たちと人類たちの争いによって世界が滅んだという事になっています。
実際に、壁の中以外の人類が滅んでしまっているのかはわかりませんが、少なくともこの100年壁の中の人はそれを疑わずにいたという事にあります。
ほとんどが滅んだと思われる人類をどうやって壁の中に連れ込んだのかとかいう謎はあります。巨人たちは、急所をやられない限り不死身というのはありますが、それでも現代兵器をもっても駆逐できなかったのかは不思議ですね。
未解決の未来
巨人と壁によって人々を支配しようとする中央政府。アレンもそれが許せなくて、いったんはシキシマに加担しようとしたわけですが、結局映画の中では何も変わっていません。
前編で開けられた壁の穴を修復したに過ぎないわけです。
シキシマの強引なやり方は受け付けなかったのはわかるにせよ、巨人と壁に支配される世界を変えたいのかどうなのか!?
最後のシーンで、壁の外の世界を見た、エレンとミカサが何を感じたのかはさだかではありませんが、やはり自由を求めるのでしょうか!?
映画版 進撃の巨人
映画実写版の進撃の巨人を観終わったわけですが、原作の設定は要所要所に引き継ぎつつも、まったく別の作品でした。
前編、後篇で完結という事もありますが、原作とは世界観がかなり違ってしまっていたので、そこは割り切って考えるしかないでしょうね。
映画としては楽しめるものでしたし、原作の世界観こそないものの、映画実写版の世界観は出来ていたと思いますから。
結局のところ、原作とは違う世界の「進撃の巨人」を素直に楽しめるかどうかという事になるんでしょうね。
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