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映画「寄生獣」感想 リアル考える筋肉



寄生獣

先日(1/17)、時間があったので映画版「寄生獣」を観てきました。

アニメ版は現在進行中ですが、映画版は前編、後編に分かれての公開となっています。今回は、前編に当たる作品となります。

予習として、原作も読んでみたのですが、映画版だと違うところもかなりありますね。

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あらすじ

ある日、突如として現れた人間の脳に取り付いて寄生する生物「パラサイト」が右腕に取り付かれてしまった泉新一を中心とする物語。

新一の右手に取り付いたパラサイト・ミギーは脳に達する事が出来ずに成熟してしまったために、人間である新一と共存関係にある。

新一の通っている高校に赴任してきた高校教師・田宮良子はパラサイトであったが、人間と寄生生物が同居している新一に興味を示していた。

一方で、パラサイトたちもコミュニティを作り始めて、市長に立候補するものまで現れていた。

田宮良子とは違い、新一に敵対心を持っていたパラサイト・Aは新一たちを殺そうとするが、これを退ける。だが、Aは死んでおらず、新一の母親を殺して宿主として生き続けていたのだった。

新一は、母親の姿をしていたパラサイトに心臓を貫かれてしまうが、ミギーの救命措置によって一命を取り留める。このとき、ミギーの細胞の一部が体の中に残ったことにより通常の人間以上の身体能力を得る事になる。

パラサイトのコミュニティから島田秀雄が新一の高校に転校してくるが、島田秀雄は髪の毛を抜くとパラサイトかどうかを見抜けるという方法で正体がばれてしまう。このとき、島田秀雄は薬品をかけられてもとに戻ることが出来なくなり暴走状態となってしまう。新一は、ミギーと力を合わせて島田秀雄を倒す。

そして、新一は母親を乗っ取っていたAとの決戦に臨むのだった。

原作との違い

まず大きく違うのが、新一は父親がおらず母子家庭だというところでしょう。映画として物語をコンパクトにしようとしたとき、案外父親がいなくてもストーリーが回るものだなと思いました。それに、母子家庭にしたことで、一層母親との親密さが出るという効果も狙ったようです。

そして、Aは田宮良子が最初に連れてくるパラサイトですが、映画版では新一の母親を奪うパラサイトにもなっています。原作では、まずAが新一の高校を襲い、さらに島田秀雄も学校で暴れるという流れだったので、少し場面的に被るという部分もあったというのもあるでしょう。

また、その関係もあり、新一と同じように脳をパラサイトに乗っ取られなかった宇田は登場しません。

優しすぎる泉新一

今回、泉新一役をやっているのは、染谷将太なんですが母子家庭という設定も関係しているのですが、甘えん坊的な感じになっています。

ただ、それが後々にも響いてしまっているというか、優しすぎる印象を与えてしまっているのが気になりました。

確かに、原作でも元の泉新一もどちらかというと普通の、どちらかというと頼りない高校生ではあるんですが、心臓を貫かれたのちにミギーの細胞が混じった後の新一には少し凄味のようなものが出てきているのですよね。

その辺をみると、染谷将太の新一はそこまでの凄味という感じはないので、強い口調でありながらも物足りなさを感じてしまうところなんでしょうか。

寄生獣バトル

今回CGで表現された寄生生物たちの格闘シーンですが、思った以上によくできていました。

原作では、完全に刃物的な感じでしたが、実写版では刃物のような形状ではあっても光沢色ではなく、肉体の色とあまり変わらないような仕上がりとなっていました。

確かに、自在に姿を変えられる寄生生物とはいえ、いきなり刃物が現れるのは違和感があるといえばそうなります。肉体が変化して刃物の形をしているというイメージの方がしっくりとくるのかもしれません。

完結編へ

続編である完結編は4/25からの公開のようです。

予告編を見た感じだと、原作の最後の方まで描かれていたので、主要な話は残っていくのかなという感じです。

バトルのシーンも多くなりますが、田村玲子の最後のシーンなどはどう描かれるのかも見ものですね。

映画版の都合上、大きくストーリーに影響しないところはカットされてしまうので、寄生獣という作品の深いところがちゃんと描かれるのかというのが気になるところです。

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