大河ドラマ 軍師官兵衛 29-30話感想
大河ドラマ「軍師官兵衛」の29~30話の感想です。
第29回 「天下の秘策」
あらすじ
信長の死を受けて、明智光秀(春風亭小朝)を討ちに出ることにした官兵衛(岡田准一)は、毛利と和睦を急ぐ事となった。
安国寺恵瓊(山路和弘)と密会し、信長が討たれた事をあえて告げて、秀吉と組んで天下を取ろうと取りはかる。
恵瓊は、清水宗治(宇梶剛士)と会い、本領安堵の為に宗治が切腹する事を取り付ける。
さらに、小早川隆景(鶴見辰吾)を説得する恵瓊。そこに、官兵衛が現れ、隆景を説得する。
秀吉を天下人にするため、黒田の家臣たちに檄を飛ばす官兵衛。姫路への使者役として長政(松坂桃李)が名乗りを上げる。
翌朝、船に白装束で現れた清水宗治は、見事な切腹をして果てるのであった。
その直後に、小早川隆景の本陣に、信長討ち死にとの報せが入るのだった。
姫路にも報せが入り、又兵衛(塚本高史)が官兵衛の元に走る。
そして、偶然の再会を果たす長政と又兵衛。
一方、徳川家康(寺尾聡)は、伊賀越えで命からがら逃げ通すのだった。
安土城に入った光秀は、信長の茶器を家臣たちに分け与えるのだった。
姫路では、長政と又兵衛が戻って、官兵衛からの伝言を伝える。姫路から炊き出しとたいまつを準備する事となる。
一方、光秀は細川藤孝らが味方としてくれず、苦悩するのであった。
毛利からの人質を貰い受けるために隆景の元を尋ねた官兵衛は、追い打ちせぬよう説き伏せる。
これにより、一斉に今日へ駆け登る秀吉の軍勢であった。
感想
本能寺の変を経て、ついに秀吉の天下人への道が始まりました。
信長の死の事実を巧みに利用しつつ、毛利との和睦を即日結んだ官兵衛の手腕はさすがです。
毛利は、元々天下を取ろうという気はなく、秀吉を高く買っていたと言う事も幸いしたようです。
毛利の中で、小早川隆景を抑えておけばと考えたのも官兵衛の目の付け所だと思います。
光秀は、信長を討った後は、いい事なしでした。味方が思うように集まらず。どこか、浮いた存在になってしまった感があります。
光秀を討つ事で、堂々と天下に名乗りをあげられる秀吉軍は当然のごとく士気もあがって、光秀軍との差が鮮明になってきた気がします。
第30回 「中国大返し」
あらすじ
一気に京に攻め上る秀吉軍は、姫路まで到達する。
殿を務めた官兵衛たち黒田軍も歩を進める。途中で又兵衛との再会を果たすのだった。
そして、姫路城にて長政は、のちの妻となる糸(高畑充希)と出会うのだった。
官兵衛は、摂津衆を味方につけ、さらに光秀に決戦の準備をすべしと使いを送る事にするのだった。
姫路城にいながら、光(中谷美紀)に会おうとしない官兵衛に対して、父・職隆(柴田恭兵)が説得する。そして、次男の熊之助、光との再会を果たすのだった。
井上九朗右衛門(高橋一生)は、光秀の元を訪れ伝言を伝え、さらに毛利は味方であると告げるのでした。
そして、摂津衆の高山右近らが味方につく事に。さらに、丹羽長秀と、信長の三男・織田信孝の軍も味方につける。
ついに、山崎で一戦を交える、秀吉軍と光秀軍だったが、勝負の行方は一方的だった。数で勝る秀吉軍が圧倒し、光秀は敗走する。
光秀は、敗走する中あっけなく命を落とすのであった。
長浜城へ舞い戻った、秀吉は天下に名乗りをあげるのだった。
感想
電光石火で京へと駆け上った秀吉軍。6日で200kmを走破して光秀との決戦に臨んだわけです。
秀吉の軍勢は、元々毛利攻めに出向いた兵に加えて、摂津の中川清秀、高山右近の兵を加えて、さらに織田信孝勢も取り込んで大軍となっていたわけで、光秀軍とは大きく戦力に差がありました。
秀吉の行軍の速さもありましたが、光秀に味方が集まらなかったというのも大きく影響した気がします。
柴田勝家は戦いには間に合いませんでしたが、4万の兵がありましたし、いずれにせよ光秀の天下は長く続かなかったのかもしれません。
結局、秀吉と光秀の対決はあっさりと決着してしまいました。ここからは、秀吉の天下人への道へと続く事になります。
第1話の小田原城攻めまで、あとすこしとなってきました。
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