心に突き刺さる 被災地・石巻の高校生が書いた詩「潮の匂いは。」
少し前になりますが、ネットで話題になっていた、石巻西高校の生徒が書いた詩です。
被災地・石巻で感じた思いが綴られている詩は、ものすごく心に突き刺さるものがありました。
平成25年卒業という事で、去年の卒業生のようです。この詩自体は、2012年に発表されたもののようですから、震災から1年ほど経ってから書かれたものになります。
現地の高校生が一体何を思い、何を感じ、何を押し殺していたのかが判ってきます。
この詩の中にある一部分です。
“絆”と言いながら、見えない恐怖を僕たちだけで処理するように、遠まわしに言う。“未来”は僕たちには程遠く、“頑張れ”は何よりも重い。
"絆"という言葉は、東日本大震災後に至るところで使われてきた言葉です。"絆"という言葉は誰のための言葉であったんでしょうか!?
もちろん、日本の、そして被災地との絆をあらためて感じてほしいという思いのつまった言葉ではあります。でも、"絆"という言葉だけでは、何も通じないし、何の役にも立たないんですよね。
"被災地の事を思い"と言ってみたところで、実際には何も判っていないんです。被災地から離れた人にはわからないのは、ある意味当たり前です。
たとえ、被災地を訪れたとしても、その光景は目に焼きつくかもしれませんが、被災地の人たちが何を思い、何を感じてきたのかは、分かってないのかもしれません。
それでも、被災地の事を思っていた人はたくさんいたよ。それが、何らかの行動に出せた人も、そうじゃない人もいたとしても。
でも、一人ひとりの思いは、届かないものなんだというのは、わかってはいたけど・・・。
[追記]
リンク切れとなっていたので、魚拓を貼っておきます。
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