歴史的出来事と災害を組み合わせると見えてくるものがおもしろい
「ハザードラボ」という防災に役立つニュース、情報、新技術、新サービスを発信しているサイトがあるのですが、この中の「ハザード今昔物語」という連載がなかなかおもしろいです。
地震予測検証 / 防災情報 Hazard Lab【ハザードラボ】
「ハザードラボ」は、「知る、考える、備える」をキャッチフレーズに、民間の立場から防災に役立つニュース、情報、新技術、新サービスを提供し、広く減災に貢献したいと考えています。
この連載は、過去にあった災害と、その当時の歴史を結びつける事で、当時の状況を見なおしてみようというものです。
例えば連載の「第十四巻 大地に呪われた天皇」です。東日本大震災の引き金となった東北地方太平洋沖地震と同規模で千年前に起きたとされる貞観地震当時の話です。
▼第十四巻 大地に呪われた天皇 | 地震予測検証 / 防災情報 Hazard Lab【ハザードラボ】
貞観地震のあった時代、この地震の他にも富士山の爆発を始め、各地で地震や津波の災害が多くあったのですが、その当時に天皇だったのが清和天皇という人物でした。
記事中の連載にも書かれていますが、31歳で逝去するまでの間に起きた災害の数々を見たら呪われているとしか思えない数です。当時、日本列島が地震が怒りやすい活発な時期だったとはいえ理不尽とさえ思えてきます。
続いて「第八巻 幕末に起きた大地震と井伊直弼の苦悩」。幕末に起きた大震災と、当時の歴史的事象の話です。
▼第八巻 幕末に起きた大地震と井伊直弼の苦悩 | 地震予測検証 / 防災情報 Hazard Lab【ハザードラボ】
ペリー率いる黒船が浦賀沖にやってきて、後の開国、明治維新に突き進む転機となった頃です。
実は、この当時、安政東海地震、安政南海地震があり、さらには翌年安政関東地震、安政八戸沖地震が発生しています。
歴史的事実だけみれば、アメリカの圧力に屈したという感じしかしませんが、天災と組み合わせて考えてみると、それどころじゃないような大災害が立て続けに起こっていたのですね。
「第十七巻 伊達政宗は転んでもタダでは起きない」は、伊達政宗の慶長遣欧使節に関する話です。
▼第十七巻 伊達政宗は転んでもタダでは起きない | 地震予測検証 / 防災情報 Hazard Lab【ハザードラボ】
これは比較的知られた話だとは思いますが、伊達政宗の慶長遣欧使節を送った背景には、当時起きた「慶長三陸地震」があったという事です。
三陸沖では、貞観地震や東北地方太平洋沖地震のような超巨大地震他にも、巨大地震が度々発生していて、今回もその規模の地震だったと思われます。津波による被害も甚大だったようですが、この復興費用を稼ごうとして考えられたのが慶長遣欧使節という訳です。
結果、これ自体は功を奏しなかったのですが、復興目的での新田開発で100万石に成長させたのだから大したものです。
最近話題の富士山についての話です。
▼第十二巻 日本の首都に襲いかかる富士山噴火の脅威~上巻 | 地震予測検証 / 防災情報 Hazard Lab【ハザードラボ】
▼第十三巻 日本の首都に襲いかかる富士山噴火の脅威~下巻 | 地震予測検証 / 防災情報 Hazard Lab【ハザードラボ】
富士山が最後に噴火を起こしたのは宝永年間の宝永大噴火ですが、その当時の話です。
この噴火のあった年には、南海トラフ沖で発生した大地震「宝永地震」があったのですが、その影響があったのかどうか大噴火を起こしています。
当時の将軍は「生類憐れみの令」でお馴染みの徳川綱吉でした。結局、綱吉は噴火の2年後に亡くなってしまう訳ですが、影響があったのでしょうか!?
大きくかいつまんで取り上げてみましたが、大災害と歴史を組み合わせてみると、今まで見えてなかったものも見えてきてなかなかおもしろいですね。
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