本日(12月7日)の地震はアウターライズ型だった
本日(12月7日)の夕方に宮城県三陸沖を震源とするM7.3の地震があり、東北・関東の広い範囲で強い揺れがあった。
当時、まだ勤務中だったが、スマフォになまず速報で、三陸沖で震度4の地震があるという通知が届いていた。三陸沖で震度4ならば、そこまで大きな揺れではないと思っていたのだが、気がついたらどんどん揺れが大きくなった。
昨年の大震災のときの規模ではなかったものの、長い時間揺れていた気がする。
7日午後5時18分ごろ、宮城県三陸沖を震源とする地震があり、東北から関東の広い範囲で震度5弱を観測した。気象庁は宮城県沿岸に津波警報を出し、午後6時2分に同県石巻市で1メートルの津波を観測した
地震は、北は北海道から西は静岡県の広範囲で震度4の揺れがあり、青森県、岩手県、宮城県、茨城県、栃木県の一部で震度5強の揺れが点在した。さらに、東海、関西でも揺れがあり、九州の佐賀でも震度1の揺れを観測していた。
強震モニターが残した動画をみると広い範囲で強い揺れが起こったのがわかる。
幸いというか首都圏では、電車もほとんど動いていて、大きな混乱はなかったものの、東北地方では津波警報、津波注意報が発令。最大で1mの津波が襲った。思いのほか高い津波が襲った事になる。
昨年の大震災の記憶も新しい事もあり、東北各地では迅速な避難が行われたようだ。防波堤や防潮堤が万全であれば、まだいいのだが震災のときに大きな被害を受けていて、地盤沈下を起こしている箇所も多いので、このくらいの高さの津波でも油断はならない。
普通の波と違って、津波の場合は、高さ数十cmでも足元をさらわれるだろう。1mもあれば車も押し流される。怪我をされた人は出ているものの、津波自体の被害は今のところ大きなものはなさそうだ。
この地震、気象庁の発表によると「アウターライズ型」と呼ばれる地震なんだそうだ。海溝の外側で起こるタイプの地震で、陸からは離れているので揺れはそれほどではないが、その割には津波が大きくなる事があるというタイプの地震だ。
▼三陸沖「アウターライズ地震」 揺れ小さく津波大きく
▼懸念された「アウターライズ型」 長期の警戒必要
揺れの割には津波が大きい地震という事で、津波地震を想像したのだが、それとはまた別のタイプの地震のようだ。
「津波地震」は、海底で発生し、ゆっくりと時間を発生するタイプの地震がおきたときに、陸地の地震動はそれほどではないが、その割には巨大な津波を発生させるもので、「明治三陸地震津波」がそれに当たるそうだ。
アウターライズ型では、海溝の外側で発生するために地震動は大きくならないが、津波が大きなるというもので、「昭和三陸地震津波」がそれに当たるそうだ。
アウターライズ型の地震は、昨年の震災の余震として警戒されていたようだが、ここまで大きな規模のものは震災以来初めてだそうだ。
まったくなかったわけではなく、今回より小さな規模のものはあった(2012年 3月14日発生 東北アウターライズ地震について)
2004年に起きた、スマトラ島沖の大地震でも、M7~M8クラスの地震がその後も何度か起きており、東北関東太平洋沖地震の場合も大きな余震が起こるだろうと思われているので、まだまだ注意が必要になってくる。
今回の地震はそういった意味でもあらためて、あの大震災はまだ続いているという事を知らしめてくれた事になる。
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