書評: 人生がときめく片づけの魔法
ちょっと、いつもは読まないような本を読んでみましたよ。リバウンドしない片付け術という事で、気になっていた「人生がときめく片付けの魔法」を読了。
はじめに
おそらく、最初は電車の中の広告で見かけたのかな!?
後々になって、結構売れてる本らしいというのがわかって、Amazonのレビューでも反応がよく、家の中がいつも片付かないという事もあり、今回読んでみました。
紹介
この本は、片付けコンサルタント 近藤麻理恵さんが書いた、「一度片付けたら、絶対に元に戻らない方法」を書いた本です。
彼女が片づけコンサルタントをやっていて、行き着いた答えのような本ですね。
ときめきと片付け
一言で言うならば、乙女だなという印象です。(近藤麻理恵さん自身「乙女の整理収納レッスン」主催でありますが。)
この本に書かれている、片付けの魔法の根幹は、いかにモノを捨てるかというところ。 わりかと、前説長く解説してるのだが、どうにもその"ときめき"という表現に腑に落ちない点が多いのだ。
やはり女性向けなのかなという印象で、モノを捨てていく順序として衣類を捨てるところから始まるのだが。そもそも自分みたいな男は服なんか、そんなに思い入れがない事が多いので、捨てれる量が少なくなったところで家の収納を圧迫する程ではないのだ。
他に気になった点としては、男女問わずいるだろうが、男性の場合とにかくモノを集めるのが好きな人がいる。こういう人達がモノを捨てれるかってのは結構疑問で。この本の中には、捨ててしまって恨まれた事や苦情はなかったとある。もちろん、本人の意思で捨ててる訳だから、そうなのかもしれないが、ここら辺はホントのところどうなのだろう!?と疑問が残る。
趣味の世界での収集癖なら許容される部分もあるので、捨てる対象にならないのかもしれない。ただ、そういう人に限ってかさばるものを集めたりするので、有効なのか!?ってのも気になるところ。
この本の中では写真なんかを捨てるものの選別は最後の方にとある。ただ、それでも、簡単にはいかないのではないだろうか!?
特に、昨年の震災があった影響もあり、なんの変哲もないどうでもいい写真のありがたみが分かってしまったので。思い出は心の中にとはいっても、写真として残るのはまた全然次元が違う事だと思うんだ。この本自体の発売が、震災前だって事もあるだろうが、そこら辺の心のありようは、ここ1年で違ったものになってきてる気がする。
デジタル化という提言
この本を読んでると、著者さんは、コンピューターリテラシーは低いのかなという印象。
今の世の中にはデジタル化という手段があるので、捨てるにしろ捨てないにしろデジタル化してしまえば済んでしまう事もあるのだが・・・。それこそ、紙として残しておく必要がなければ、デジカメで撮ったりスキャンして、Evernoteに放り込むという手段もあるし。
昔の写真やネガもスキャナで取り込んでしまえば、色褪せる事もない、用済みならそれで捨てればいい。
こういう発想は、この本にはまったくないのです。
挿絵が欲しいです!!
この本、片付けとは言いながらも、捨てる事を念頭においてる事もあり、収納に関する事は意外と少ない。
それに加えて、文字のみなので、結構わかりづらい。文章だけでは理解しづらい部分があり、出来れば挿絵が欲しかったなと思う。
衣服の折り畳みかたとかなんかは図があった方が断然わかりやすい。実際の片付いた部屋を写真入りで紹介いてもらったもいい。
ここら辺は、この本の中心となっている、モノを捨てるというところから先の話である事と、ムック本なんかと違って写真入れるしろ、カラーにはならないのだろうなというところで、しょうがないのかもしれない。
最後に
やり方として納得いかない部分は多々あるが、手順として、まずモノを捨てようというのは理にかなってる。
自分のように、どうにも腑に落ちないところが出てきてしまうと、先に読み進むのがツラくなるのだが、すんなり受け入れられる人ならば、どんどん取り入れていってみればいいと思う。
共感を得られやすいのは、やはり女性かなというのもあり、おすすめ対象も女性でしょうね。逆に、抵抗感が出るとしたら、オタク、マニアという人達かもしれない。
モノの置き場所を決めようというのも納得いく。そういう訳で、100%は実践できなくとも、まずは手始めに捨てるところから始めようと思う。
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