大津波のあとで/槌音 3.11後のドキュメンタリーを鑑賞
渋谷のオーディトリウム渋谷まで、映画を観てきました。
震災後の被災地ドキュメント「大津波のあとで」「槌音」の同時上映会。
前から、知ってはいたんだけど、観るタイミングがなくてみれなかったんだけど、Twitterでたまたま上映があるというのを知り、ちょうど都内に出かける日で、時間的にも余裕があったので行ってきました。
上映をしったのはこちらのサイト、事前に申しこめば前売り料金で観れます。
「大津波のあとで」は震災後の仙台市、東松山市、石巻市の沿岸を回ったドキュメンタリーです。
途中、インタビューなどもおりまぜてはいるが、風景を追うシーンが非常に多い。
途中、湊小学校で卒業式をおこないました。偶然にも無事だった卒業証書があった事で実現できたのです。最後の先生の言葉が印象的でした。生徒たちも、みんな泣いてます。
終盤では、児童の被害が大きかった、石巻市大川小学校の模様も撮られています。
大川小は、津波に飲まれ無残な姿となっていました。ただ、実際には児童たちは避難を開始して、土手の上まで逃げてはいたのだが、全然高さが足りなかったという事だったのだが、それに関しては触れていません。
70分ちょっとのフィルムだったが、まだ3月下旬という事で、浸水した地域が数多く残り、もちろん瓦礫もまだまだ残ったままの状態の被災地はあらためて衝撃的だった。あれから数カ月後に宮城を訪れてはいたが、既に瓦礫の撤去が進んでいた状態で、道路も大分マシな状況だったので。
「槌音」は、大久保監督が実家がある大槌町を訪れた際にスマートフォンで撮影したものを元につくられた作品。震災以前の大槌町の風景や、大久保家の団らんの風景などもおりまぜながら、在りし日の街並みと変わり果てた震災後の風景がすごく対照的な作品でした。
「大津波のあとで」ではインタビューなどもあったが、この作品は映画化しようと思って撮ったものでもなかったというのもあるが、インタビューなんかはない。音は、過去の大槌町の風景などにある祭りや会話のシーンがほとんど。逆にそれが現在との退避で印象的でもあるのだが。
今回の上映の後に、ちょっとしたトークショーがありました。「槌音」の大久保監督とトークゲストによるもので、今回は黒田輝彦監督が呼ばれていました。
黒田監督は、元々大久保家と付き合いがあったという事で、大久保監督の両親と交流があったようです。
トークの中で、大久保監督は、「槌音」は大槌町では絶対に上映しないだろうと言っていました。この作品は観てもらいたくないと。その代り、これとは別に未来に希望を持てるような作品を作りたいとも言っていました。
最後に、「大津波のあとで」「槌音」の予告編のYoutube動画を載せておきます。
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