流れ星第6話

こーいち at 2010年11月22日 22:42 カテゴリー:ドラマ

流れ星

フジテレビの月九の新ドラマ「流れ星」第6話を観ました。

■あらすじ

岡田家は車で帰宅するが、マリア(北乃きい)はまだ梨紗に対してわだかまりを持っていた。

「金でも貰ってんでしょ」
とふっかけるマリアに、梨紗(上戸彩)は真っ正直に、お金を貰っている事を話すのだった。

この事が後で、問題が大きくなるのだが・・・。

病院に戻されたマリアは、梨紗が金をもらっている事を、主治医の神谷凌(松田翔太)に話してしまう。

結局、この事が元で神谷に呼び出された、健吾(竹野内豊)は移植は出来ないと告げられてしまう。

「自分たちだけよければというエゴではないか」
と言う言葉に、何も言えなくなってしまう健吾。

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梨紗は、手術がまとまりそうにもない状況で、居場所をなくしつつあった。
美奈子(板谷由夏)の元を訪れて、マリアに出術に応じてくれるように説得する。自分が肝臓を提供した後、健吾と寄りを戻せばいいと。

そのころ、修一(稲垣吾郎)が岡田家を訪れていた。
母・和子(原田美枝子)に、梨紗の出術をやめて欲しいと訴えるのだった。

マリアは、涼太に自分も出術を受けないと涼太(桐山照史)に言うのだが、逆に涼太に「みんなに甘えているだけや」と怒られてしまい、ケンカになってしまうのだった。

梨紗は、神谷の元を訪れて説得する。金を返せば、出術出来るのか!?とまで詰め寄って。
「自分を守りたいだけだろ」
と吐き捨てる。

マリアの元を見舞う健吾だが、マリアに拒絶されてしまう。だが、涼太に会いたいと伝えられて、健吾は涼太に会うことにする。涼太は自分の事よりもマリアの事を心配していた。なんとしても、出術を受けて欲しいと願っていた。そして、涼太はケータイを健吾に託すのだった。

和子は、修一を呼び出していた。梨紗の手術を進めるために、修一に金を渡すために。
その修一は、梨紗を呼び出して、出術はやめろというのだが・・・。

一方、涼太とケンカしたままになっていた、マリアは個室に移された涼太の元を訪れていた。かねてから頼まれていた、涼太の自画像(肖像画)を描くために。顔色の悪い涼太は弱気になっている。
マリアは涼太とキスを交わす。憎まれ口をたたく、涼太だがその口調にはいつもの元気はない。
疲れの見える涼太に、マリアは「今日はここまで。続きはまた明日ね」と告げて別れるのだが・・・。

この後、涼太の容態は急変する。神谷の必死の心臓マッサージも虚しく、涼太は力尽く。

マリアは、病室で呆然としていた。そこを訪れる健吾にマリアは、
「涼太、死んじゃったよ・・・」
と告げるのだった。

健吾は、涼太に預っていた携帯電話をマリアに渡す。
その携帯の中に収められていた動画には、マリアが希望してた眺めの落語をする涼太が収められていた。マリアはただ涙にくれる。

健吾は帰りに梨紗と話をしていた。涼太は、自分の事よりもマリアの事を大事に思っていたと。そう言う、健吾に「あなたも自分の事よりもマリアの事を大事にしている」という梨紗。
梨紗は、「お金のためだけじゃなくて、マリアを助けたいから肝臓をあげたい」と言うのだった。

自宅に帰ってきた、健吾と梨紗をまっていたのは、美奈子だった。
美奈子は、自分がドナーになると申し出るのだった。

■感想

物語も中盤だが、非常に重い回だった。
涼太がマリアに言った事も、神谷が健吾に言った事も、梨紗が健吾に言ったこともみんな正しいのだけれどね。

もう、梨紗も健吾もお母さんも、マリアも涼太も神谷もみんな本当はいい人たちなのだなと思うのだが、その中で修一だけが、"悪魔かよ!!"って程に悪役づいてる。
修一と梨紗との関係にも秘密がありそうだが、まだそれは明かされていないし、今は修一の異常さだけが際立っている感じがする。

死亡フラグが立っていた涼太だったけれど、ついに亡くなってしまった。
マリアは、なんで途中で描くのをやめてしまったんだろう。

そして、ケータイに収められていた落語。
Twitter上で言われていたが、「こんな悲しい落語は見たことがない」と。まさに、そのとおりで、あまりにも切なすぎる。
やっぱり、死んだ人間が動いて語りかけて来るのは反則だ。この場面は、ホント泣けてきた。

美奈子が、ドナーを申し出て、梨紗はますます居場所をなくすのだが、おそらくは梨紗がドナー路線でいくのだろうな。
それよりか、次週予告では、修一は病院をも脅そうとしている雰囲気だ。
涼太の死で、ようやく移植の決心がつきつつあるマリアだが、これで状況は悪化しそう。
状況だけでなく、マリアの容態自体も悪くなりそうな感じだ。

人の命の重みってのが、ものすごくのしかかってくるドラマだ。
言ってみれば、臓器売買なわけだが、そこには臓器を提供してくれるドナーがいて、助かる命がそこにはある。
これが、ドラマではなく、他人ごとなら、臓器売買なんてもっての外とか思っちゃうのだろうが、ホントに大事なのはなんなんだろうか!?って考えてしまう。

それにしても、このドラマの出演者はみんな演技が上手くて、思わず入り込んでしまう。涼太くんの演技が抜群でホント惜しまれる。回想シーンとかで登場するかもしれないけど、これで出演は一区切りだろうからな。